マック鈴木はNPB経由せずデビュー、藪は36歳で挑戦…各球団で最初の日本選手は?【ア西編】

アストロズでプレーした松井稼頭央氏【写真:Getty Images】
アストロズでプレーした松井稼頭央氏【写真:Getty Images】

エンゼルス長谷川は1年目に50試合に登板した

 西武から海外FA権を行使してメジャー移籍を目指していた秋山翔吾外野手は6日(日本時間7日)にレッズと3年契約を結んだ。これでメジャー全30球団に日本人選手が在籍することとなった。ここでは現在は大谷、菊池が活躍するア・リーグ西地区の日本選手の初年度の成績を振り返りたい。

○マリナーズ マック鈴木投手(1996年)
1登板 1回1/3 0勝0敗 防御率20.25

 NPBを経由せずに1994年にマリナーズとマイナー契約を結び、1996年には村上、野茂に続いて3人目の日本人メジャーリーガーとなった。初登板では3失点を喫して1試合で降格となったが、1998年に初勝利。6年間で16勝を挙げ、2002年にはオリックスにドラフト指名されて入団した。マリナーズでは新人王に輝いた佐々木、イチローらア・リーグ最多となる10選手がプレーしている。

○エンゼルス 長谷川滋利投手(1997年)
50登板7先発 116回2/3 3勝7敗 防御率3.93

 大谷がプレーすることで日本で最も注目を集めている球団の第1号は長谷川だ。1997年にオリックスから金銭トレードで加入すると、1年目から50試合に登板して村上の日本人メジャー最多登板数45を更新した。2000年には救援で10勝を挙げ、2002年からはマリナーズに移籍。エンゼルスでは松井秀、高橋尚、田澤もプレーした。

○レンジャーズ 伊良部秀輝投手(2002年)
38登板2先発 47回 3勝8敗 16セーブ2ホールド 防御率5.74

 ヤンキース、エクスポズを経て2002年にマイナー契約。5月中旬までは守護神として安定していたが、その後は大量失点が目立ち、肺血栓のため7月12日でシーズン終了となった。2003年には阪神で13勝と復活して優勝に貢献。2011年に42歳の若さで亡くなった。レンジャーズでは上原、ダルビッシュら7選手がプレーした。

○アスレチックス 藪恵壹投手(2005年)
40登板 58回 4勝0敗 1セーブ1ホールド 防御率4.50

 2005年にFA権を行使して阪神から加入。36歳でのメジャー挑戦ながら40試合に登板したが、球団はオプションを行使せずに1年で退団した。2008年にはジャイアンツで60試合に登板し、最後は楽天で引退した。アスレチックスではその後、岩村、松井秀、岡島がプレーした。

○アストロズ 松井稼頭央内野手(2008年)
96試合 打率.293 6本塁打33打点 20盗塁

 メッツ、ロッキーズを経て、当時ナ・リーグ中地区だったアストロズに加入。故障もあり96試合の出場だったが、2番として起用されて打率.293、20盗塁と好成績を残した。その後は3年間プレーして楽天に移籍。アストロズでは球団史上初の世界一となった2017年の途中まで青木が在籍した。

(Full-Count編集部)

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