薬物疑惑のボンズ氏、クレメンス氏の殿堂入りは? MLB公式ファン投票も「絶対ノー」

(左から)現役時代のロジャー・クレメンス氏とバリー・ボンズ氏【写真:Getty Images】
(左から)現役時代のロジャー・クレメンス氏とバリー・ボンズ氏【写真:Getty Images】

2020年の米国野球殿堂入りは1月22日に発表、注目はジーター氏の史上2人目の“満票投票”

 2020年の米国野球殿堂入りは1月21日(日本時間22日)に発表される。ヤンキースの英雄デレク・ジーター氏の史上2人目となる“満票選出”に注目が集まるが、MLB公式ツイッターは「あなたが選ぶ殿堂入りは?」とファンに向け投票を行っている。

 実績十分の2人に吉報は届くのだろうか? 歴代最多7度のサイ・ヤング賞を受賞したロジャー・クレメンス氏、MLB史上最多の通算762本塁打を放っているバリー・ボンズ氏。今回で8年目の有資格だが、これまで殿堂入りの条件となる全投票数の75%以上を獲得できていない。

“足かせ”となっているのはやはり薬物疑惑。実績だけでなくスポーツマンシップ、人格、誠実性などを判断基準とする記者も多い。MLB公式ツイッターは「この男たちは火曜日の発表に向けて票を集めている。皆さんは殿堂入りに誰を選ぶか教えてください」とコメントを添え、今回候補となっているバリー・ボンズ、ロジャー・クレメンス、デレク・ジーター、カート・シリング、ラリー・ウォーカー5選手のファン投票を開始。

 現時点で“満票投票”に期待がかかるジータ氏は80%を超える「YES」票を集めておりファン投票でもトップを独走。薬物疑惑のボンズ氏、クレメンス氏は62、63%となっている。実際に投票したファンからは厳しい声もあるのが現状だ。

「ステロイド前のバリー・ボンズは本当に良い選手で、間違いなく殿堂入りしていたね」

「ステロイドユーザー、ごめん。ジーター、シリング、ウォーカーが殿堂入りだ!」

「バリー・ボンズは絶対にクーパーズタウン入りすべきじゃない」

「ステロイドの男たちは絶対ノー」

「バリー(ボンズ)絶対なし。クレメンス絶対なし」

 米殿堂入りは、10年以上連続でメジャー取材をする米国野球記者協会(BBWAA)に所属する記者が投票権を持ち、全投票数の75%以上を獲得した候補者が殿堂入りを果たす。また、得票数が全投票数の5%に満たなかった候補者は翌年からリストを外れることになるが、5%以上の得票があっても候補としての資格を持つのは10年間と定められている。メジャーを代表する投打の大物選手たちは殿堂入りすることができるのか、注目が集まる。

(Full-Count編集部)

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY