殿堂選出ジーター氏を恩師トーリ氏祝福 「世代に1人の傑人、失敗を恐れない」

ヤンキースで活躍したデレク・ジーター氏(左)とジョー・トーリ氏【写真:Getty Images】
ヤンキースで活躍したデレク・ジーター氏(左)とジョー・トーリ氏【写真:Getty Images】

1996年から共にヤンキースで4度世界一に輝く

 米国野球殿堂は21日(日本時間22日)、2020年の米国野球殿堂入り選手を発表し、元ヤンキースのデレク・ジーター氏が有資格1年目で99.7%の票を集めて選出された。これを受け、1996年から2007年までヤンキースで指揮を執り、ジーター氏をキャプテンに任命したMLBのジョー・トーリ競技運営最高責任者がヤンキースを通じて祝福のコメントを発表。「デレク・ジーターは世代に1人の傑人になった」と最大級の賛辞を送った。

 トーリ氏はジーター氏を2003年にキャプテンに任命。在任中は1996年と1998年から2000年まで4度ワールドシリーズ優勝を飾った。トーリスはヤンキース監督就任1年目のエピソードを紹介。ジーター氏はメジャー2年目の若手だったが「1996年の8月になる頃には、チームメートは彼がチームの雰囲気を作り、何かを起こしてくれる存在だとみるようになった。デレクもそれが性に合っているようだった」と回顧している。

 さらに「メジャー最大の舞台に上がっても、彼は失敗を恐れず、常に楽しみを見出し続けた。デレクは野球、ファン、チームメート、そして対戦相手をリスペクトしていた。その性格、決意、自信は彼のご両親の育て方が見事に反映されたものだった」と人柄と称賛。「デレクの姿をこの目で見続けられたこと、12年間監督として付き合えたことは本当に特権とも言えることだった」と共に戦えた喜びを綴った。

 最後に、現在でもジーター氏がトーリ氏を「ミスター・トーリ」と呼ぶというエピソードを明かし、「殿堂へようこそ、ミスター・ジーター!」と言えることがうれしいと告白。「気品と品格を持ってキャリアを送った」と絶賛した。

(Full-Count編集部)

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