健大高崎は「スペクタクルベースボール」 戸丸主将、魅せる野球で「日本一に」

センバツ出場を決めナインに胴上げされる健大高崎・青柳博文監督【写真:安藤かなみ】
センバツ出場を決めナインに胴上げされる健大高崎・青柳博文監督【写真:安藤かなみ】

かつては「機動破壊」を標榜、足を使った野球で甲子園を席巻した

 第92回選抜高等学校野球大会(3月19日開幕)の出場校が24日に決定し、健大高崎(群馬)が3年ぶり4度目の出場を決めた。秋季大会では県3位ながら、関東大会で優勝。明治神宮大会で準優勝と“下克上”の快進撃を見せ、関東で1番最初に名前を読み上げられた。青柳博文監督は「甲子園でも関東大会や神宮大会と同様に粘り強く、日本一を意識して戦う」と意気込んだ。

 出場確定の一報を聞いた青柳監督は「嬉しい。部員と共に頑張ってきたことが報われた」と胸をなでおろした。今年に入り、グラウンドには「スペクタクルベースボール 壮大な野球で高校野球ファンを魅了する」というテーマが掲げられた。

 青柳監督は「いろんな引き出しの中から、いろんな作戦、いろんなプレーが引き出せて、その結果勝てればいいと思っています。舞台の大掛かりな仕掛けのような、観客を魅了できるような野球ができれば」と言葉に込められた理想を語った。一方で、テーマの由来を聞かれると「横文字がいいかなと思って」とニヤリ。「何をするか分からないような、常識やセオリーにとらわれない野球をできればと思っている」とサプライズも示唆し、“機動破壊”を超える健大高崎の新たな時代の幕開けを宣言した。

 主将の戸丸秦吾捕手も「初めて(甲子園を)見る人も、ずっと甲子園を見ている人も『野球ってやっぱり楽しいな』と思ってもらえるような楽しい野球を皆さんに届けたい」と意気込んだ。戸丸は「自分たちは日本一になるべくしてなれるチームだと思っている。日本一は確実に自分たちの手の内にある。しっかり自分たちの手でつかみたい」と神宮大会で成し遂げることができなかった全国制覇の夢に向かって、強い自信を口にしていた。

(安藤かなみ / Kanami Ando)

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