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「本物を伝えたい」トレーナーに転身した馬原孝浩氏の今 子供たちのために思うこと

2007年に最多セーブのタイトルに輝き、2006年、2009年のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の代表メンバーとして2大会連続金メダルに貢献。ソフトバンク、オリックスで活躍した馬原孝浩氏がトレーナーとして第2の人生をスタートさせている。

「本物の知識、本物の感覚を伝えていくというのが本当の教育」

「野球経験がない人には、そういった感覚がない。それは分かるけども……というのもあるんです。アスリートに関しても、分かるけど、違うよな、というのがすごく多いんです。でも、子供たちはそれは分からないんです。確かな、本物の知識、本物の感覚を伝えていくというのが本当の教育だと、成長過程で大事なことだと思うんです」

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 現役時代からトレーナーたちの話や手技に疑問を感じることもあった馬原氏。「現役の時からトレーナーには『教科書を忘れてくれ』と言っていました」。その一方で、専門学校で学ぶようになって分かったこともあったという。

「『あ、なるほどな』と思うこともありました。あの時トレーナーに言って悪かったな、と思いますけど、やっぱり違うよなということがすごくありましたね。だからこうやって考えていたのか、だからトレーナーたちは怖さがあるんだ、と思いましたね」

 教科書や授業で人体構造などを学んでも、それはあくまでも“一般論”に過ぎない。各競技のトップで戦うアスリートたちの肉体は鍛えられ、一般の人たちとは違うところが多々ある。可動域も、柔軟性も違えば、痛みを感じるポイント、ありとあらゆるものが異なる。だからこそ、トップ選手を知る”感覚”が必要なのだという。

 体の可動域について、1つの例を挙げた馬原氏。筋肉や関節の可動域を出すためにストレッチなどを行うが、馬原氏によると「パフォーマンスで大事なのが関節包とか、体の中の方なんです。中の方の可動域を出さないといけないんです。ただストレッチをしても、そういう中の方の可動域は出ないんです」。その関節包や体の中の可動域を出すトレーニングも今、福田や岩嵜たちと行っている。

「自分でトレーナーになって、どんどん育成していって、この先自分が野球界に戻るんじゃなくて、どんどん輩出していきたい」と将来像を語る馬原氏。アスリートのため、そして未来のある子供たちのため。新たなトレーナーとしての姿を見据えながら、これから活動を続けていく。

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)

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