ド軍ロバーツ監督、“サイン盗み”ア軍は「ルールを破って勝った」「とてもイライラ」

ファンフェスタで取材に応じるドジャースのデーブ・ロバーツ監督【写真:AP】
ファンフェスタで取材に応じるドジャースのデーブ・ロバーツ監督【写真:AP】

ドジャースは17年ワールドシリーズでアストロズに3勝4敗で敗退「コミッショナーの判断をサポートする」

 ドジャースのデーブ・ロバーツ監督は25日(日本時間26日)、17年のワールドシリーズで敗れたアストロズのサイン盗みについて初めて言及した。この日、チームのファンフェスタに参加し、「コミッショナーが下した判断を僕たちはサポートする。17年に受けたインパクトはとてもイライラする」と怒りを隠そうとしなかった。

 ドジャースは17年ワールドシリーズで3勝4敗で敗退。ダルビッシュは第3戦、第7戦で共に2回途中KOされ、シリーズ後に地元ファンから大バッシングを受けた。「結果が変わっていたかもしれないと思うとね……。特にクレイトン(カーショー)、ユウ(ダルビッシュ)、ケンリー(ジャンセン)が受けたバッシングだったりはね。悔しいし良い気分ではない」と語った。

 電子機器を用いたサイン盗みでアストロズのAJ・ヒンチ監督ら3人の監督が解任。ヒンチ監督については「僕たちは長い間友人でいるよ。でも、それとこれは別だと思う。プライベートでどうこう言えることではない。彼とは話していないけど、家族にだって影響は出ているんだよ。でもこれはプロフェッショナル・ビジネスのことだから責任を問われることもわかる」と断罪。当時アストロズに所属していたホワイトソックスのダラス・カイケル投手が初めて謝罪したことについては「重要だったと思うよ。完璧であることを望んではないけど、破ってはいけないルールを破って勝ったからね。でもそれを踏まえて謝罪したことは彼の性格が伝わるよ」と話した。

 それでも、ドジャースが1988年からワールドシリーズ制覇が遠ざかっている事実に変わりはない。選手とはこの問題について話したという。「確かに悔しそうではあったけど、それ以上にこのチーム、組織の配慮の仕方は良かったと思う。プロだからそりゃ競争心だってあるから悔しがっていることだろう。でも過去のことでこれからの未来へ影響することはないだろう。過去を振り返ることは誰にでもあると思う。でも、それを始めたら負のループと一緒だよね。抜け出せなくなる。だからそれに意識を集中させたって変えることはできないのだから」。悲願のワールドシリーズ制覇へチームを前進させていく。

(盆子原浩二 / Koji Bonkobara)

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