西武辻監督、古巣・日本通運で初心に返る 「テスト生として採ってくれなかったら…」

日本通運本社を訪問した西武・辻発彦監督(中央)【写真:宮脇広久】
日本通運本社を訪問した西武・辻発彦監督(中央)【写真:宮脇広久】

西武辻監督が「日通さんが採ってくれなかったら、プロ野球選手にも、ましてや監督にもなれなかった」

 西武の辻発彦監督が29日、社会人時代に7年間在籍した都内の日本通運本社を訪問。渡辺健二会長、斎藤充社長と歓談した。

 西武は昨季、2年連続でリーグを制したものの、またもやクライマックスシリーズで敗れ日本シリーズ進出を逃したとあって、辻監督は「『あとは日本一ですね』って話ですよ」と苦笑した。

 日本通運野球部は昨年1月、室内練習場などを併設した「NITTSU浦和ボールパーク」を埼玉・さいたま市に完成させた。辻監督は「グラウンドが新しくなって、昨年はチャンスがなかったが、大宮での試合前に(雨天などでグラウンドコンディションが悪い場合は)お借りできますか、という話はしている。ファームと(日本通運で)試合もやりましょうよ、と言いました」と協力を要請したという。同社は侍ジャパンのダイヤモンドパートナーで、「侍ジャパンも応援してくださっているし、ありがたい」と頭を下げた。

 辻監督時代は佐賀東高を卒業後、日本通運に7年間在籍。1983年ドラフト2位で西武に入団した。「私はスカウトされたわけじゃなく、テスト生として日通さんに採っていただいた。あれがなかったら、野球を続けられず、プロになれなかったし、ましてや監督にはなれなかった」と感慨深げ。キャンプイン直前、初心に返るにはうってつけの訪問となったようだ。

(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)

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