鷹バレンティン、五輪予選は参加せず デスパらキューバ勢は開幕不在か

入団会見を行ったソフトバンクのウラディミール・バレンティン【写真:福谷佑介】
入団会見を行ったソフトバンクのウラディミール・バレンティン【写真:福谷佑介】

バレンティンは「五輪に出場することになった場合は行く」、一方でキューバ勢は…

 ソフトバンクに入団したウラディミール・バレンティン外野手が29日、ヤフオクドームで入団会見を行った。9年間プレーしたヤクルトを離れ、福岡に新天地を求めた大砲は「自分の1つの夢として、このチームでやりたかった、この強いチームでやりたいと思っていた。その夢が今日ここで叶った」と心境を語っていた。

 2020年は東京五輪イヤー。野球日本代表「侍ジャパン」のほか、韓国、イスラエル、メキシコが五輪出場を決めているが、バレンティンのオランダ、そしてソフトバンクではデスパイネ、グラシアル、モイネロの母国であるキューバは、まだ五輪出場権を手にしていない。

 キューバは3月22日から26日にかけて行われるアメリカ大陸予選に出場予定。4月1日から5日には世界最終予選が行われ、オランダはここに出場する。キューバもアメリカ大陸予選で2位ないし3位になると、この世界最終予選に回ることになる。

 NPBのシーズン真っ只中に行われるこの予選だが、バレンティンはこの日「予選には参加しない」と明言。「オランダが五輪に出場することになった場合は行く」と語り、バレンティンのオランダ代表参加が五輪本番のみとなるようだ。

 一方でデスパイネ、グラシアル、モイネロの予選参加は避けられないようだ。球団関係者は「契約上、キューバ代表には参加しないといけない」という。現在35人の代表候補メンバーが発表され、そこから24人に絞り込まれることになる。正式に代表メンバーとなる可能性は高く、キューバ勢は3月20日のシーズン開幕時は不在となりそうだ。

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)

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