鷹サファテ、なぜキャンプ初日から参加? 滲ませた野球への飢え「4回でも投げる」

キャンプ地の宮崎入りしたソフトバンクのデニス・サファテ【写真:福谷佑介】
キャンプ地の宮崎入りしたソフトバンクのデニス・サファテ【写真:福谷佑介】

名球会への入会条件となる通算250セーブまで、残り“16”

 ソフトバンクのデニス・サファテ投手が31日、来日しキャンプ地の宮崎に入った。2月1日のキャンプインからキャンプに参加する。

 2017年にプロ野球記録となるシーズン54セーブをマークしたサファテだが、翌2018年の開幕直後に股関節の違和感を訴えて戦線を離脱。米国で股関節の修復手術を受けた。昨春のキャンプでチームに合流、オープン戦にも登板したが、筋力の低下などで本来の状態になく、6月に再び米国に戻ってリハビリを続けていた。

 本来であれば、2月半ばからのキャンプ合流が認められる助っ人たち。サファテも球団からそれを認められていたが、自ら志願して初日からのキャンプ参加を決めた。

 キャンプ初日からの参加はソフトバンクへの入団1年目以来。自ら希望した理由について「2月半ばまで向こうでやってもいいかなと思ったけど、2年間、僕は何もできてない、野球選手ではなかった。初日から来られる状態だったので初日から来て、みんなと一緒に野球をやりたい気持ちが強かった」と、その心境を明かした。

 名球会への入会条件となる通算250セーブまで、あと残り16セーブとしている。だが、この2年間は弟分として可愛がってきた森唯斗投手がその穴を埋め、守護神へと成長した。守護神奪還への思いを問われたサファテは「クローザーは彼のポジション。自分は2年間なにもしていないので言うことはないよ」という。

 さらには「監督が4回を投げろと言うならば、4回を投げるし、9回になるかは分からない。とにかく野球がしたい。2年間、何もできていないので思う存分に野球がしたい。そのために体を作っていきたい」と語る。役割にはこだわらない。今、サファテは全力で野球ができることに飢えているようだ。

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)

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