西武オーナー、14年ぶり復帰の松坂への期待とは「若手にもプラスの刺激を」

春季キャンプを訪問した西武・後藤高志オーナ(左)【写真:宮脇広久】
春季キャンプを訪問した西武・後藤高志オーナ(左)【写真:宮脇広久】

リーグ連覇も2年連続でCS敗退「とにかく投手力の強化が第一です」

 西武の後藤高志オーナーが2日、宮崎・南郷キャンプを視察。14年ぶりに復帰した松坂大輔投手への期待を口にした。

 チームは一昨年、昨年と2年連続でリーグ優勝したものの、いずれもクライマックスシリーズでソフトバンクに足元をすくわれ、日本シリーズ進出を逃している。後藤オーナーは報道陣の前で「短期決戦に勝つポイントは、投手力の強化です」と断言。「うちの投手陣は若く魅力的。1人1人が去年の成績を上回り、さらには松坂投手も帰ってきたわけだから。彼も投手としてしっかりやるだろうし、若手にもいろんな意味でプラスの刺激を与えるだろうから……」とベテラン右腕に期待した。

 短期決戦は投手戦になることが多い。昨季リーグトップのチーム打率.265を誇る打線の力でレギュラーシーズンを制したが、逆にリーグワーストのチーム防御率4.35の投手陣がクライマックスシリーズで露呈された。後藤オーナーは「とにかく投手力の強化が第一です」と強調した。

 前夜は選手宿舎でもある日南海岸南郷プリンスホテルの豪華「ライオンズルーム」に宿泊した後藤オーナー。西武ナインがリーグ優勝のペナントを掲げる記念写真が特大サイズで飾られている部屋で、「いいですね。(ナインの)みんなから見つめられて眠れるという……。非常に快眠で、寝覚めもすっきりしていた」と笑わせ、「私の写真? ありません。それがあってみんなが寝苦しくなっちゃうと困る」とジョークを飛ばした。辻西武の日本一を夢で終わらせるわけにはいかない。

(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)

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