栗山、中村、涌井… 14年ぶり西武復帰の松坂、前回在籍時の同僚で現役を続ける選手は?
西武以外のNPB球団でプレーするのは涌井、炭谷、中島ら5選手
○涌井秀章投手(楽天)
2006年:26試合 12勝8敗 178回 136奪三振 防御率3.24
高卒ルーキーだった2005年は13試合で1勝6敗、防御率7.32とプロの壁に直面したが、2年目の2006年に本領発揮。20歳の若さで一級品の成績を残すと、翌2007年には17勝10敗、防御率2.79で最多勝を獲得。松坂の背番号「18」を受け継いだ2009年には最多勝と沢村賞を受賞し、名実ともに獅子のエースとして君臨した。新天地で迎える2020年は、新旧エースの投げ合いが実現する可能性にも期待したい。
○田中靖洋投手(ロッテ)
2006年:1軍登板なし
2006年がルーキーイヤーだった田中は高卒1年目ということもあり1軍登板はなし。2軍でも1試合に登板して1イニングを投げたのみで、鍛錬の日々を送っていた。その後は怪我に悩まされたこともあり1軍に定着できず、2015年に戦力外通告を受けてロッテに移籍。新天地で1軍の登板機会を増加させ、2019年には44試合で防御率2.72と、プロ14年目にしてキャリアハイの成績を記録している。
○細川亨捕手(ロッテ)
2006年:99試合 266打数53安打 7本塁打 27打点 0盗塁 打率.199 出塁率.252 OPS.587
細川はプロ2年目の2003年から西武の主戦捕手に定着。2006年は故障もあって3年ぶりに出場試合が100試合未満となったが、松坂が先発した試合の大半で先発マスクを被り、好リードでエースを盛り立てた。その後も2010年に移籍するまで故障離脱した期間を除いて正捕手の座を譲らず、2008年の日本一にも貢献。その後はソフトバンク、楽天、ロッテとパ・リーグの球団を渡り歩きながら、息の長い現役生活を送っている。
○炭谷銀仁朗捕手(巨人)
2006年:54試合 138打数25安打 3本塁打 14打点 0盗塁 打率.181 出塁率.193 OPS.483
炭谷は2006年に高卒1年目ながら開幕戦のスタメンに抜擢されたが、開幕前に行われたWBCの影響もあり、この年の開幕投手は松坂ではなく西口文也。開幕戦でエースとバッテリーを組むことはかなわなかった。それでも、松坂のシーズン初登板となった試合で先発マスクを被り、細川が負傷離脱した終盤にもコンビを組んだ。細川が移籍してからは正捕手に定着し、2019年に移籍するまで主力としてチームを支え続けた。
○中島宏之(当時裕之)内野手(巨人)
2006年:105試合 412打数126安打 16本塁打 63打点 14盗塁 打率.306 出塁率.368 OPS.849
中島は2004年に松井稼頭央の後釜として遊撃のレギュラーに抜擢されると、27本塁打、90打点、打率.287、OPS.853と大ブレーク。翌2005年にはやや成績を落としたが、2006年には故障もありながら自身初の打率3割超えを果たし、確実性を大きく向上させた。そこから5年連続で打率3割以上を記録し、リーグ屈指の大型遊撃手としての地位を確立。2012年に移籍するまで打線をけん引し続け、中心選手として躍動した。