菊池雄星はマリナーズ再建の「重要なピース」 新投手コーチが再生の請負人に?
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スター選手の補強を逃したマリナーズ投手陣、菊池の復活は「大変有益なものとなる」
昨季ア・リーグ西地区で最下位となったマリナーズ。オフも目ぼしい補強はなく、今季も非常に厳しい戦いが予想されている。地元紙「シアトル・タイムズ」はマリナーズのスプリングトレーニングにおける興味深いことを紹介している。
投手の戦力について同メディアは「マリナーズの新加入選手にスターパワーが不足している今年、最も影響力のある新加入はピート・ウッドワース投手コーチかもしれない」とコーチに注目。これまでマリナーズ傘下で投手コーチを務めていたウッドワース氏は、今季初めてMLBのコーチングスタッフに昇格した。
そんなウッドワース投手コーチは、「主な課題は、若手投手の育成に加え、ユウセイ・キクチのキャリアを再生することである」と、日本人左腕の“復活”という大きな使命を担っているようだ。
菊池はマリナーズ1年目の昨季、32登板で6勝11敗、防御率5.46。161回2/3と規定投球回にはあと1アウト届かず、被本塁打36はメジャーワースト2位の多さだった。また6月29日の敵地アストロズ戦から8試合連続勝ち星なしと苦しい内容が続いた。
「キクチの昨年は大きな失望であったが、マリナーズの再建の重要なピースである。キクチを修正するタスクはスプリングトレーニングで加速し、大変有益なものとなるだろう」と期待を寄せる。
NPBでは8年間で通算158試合に登板し、防御率2.77。2018年には14勝4敗、防御率3.08で2度目のベストナインを受賞し、日本球界を代表する投手となった。その実力が2年目の今季、メジャーで発揮されることをファンも球団も願っている。
(Full-Count編集部)
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