大谷翔平の外野起用&DH解除は“時期尚早” エ軍マドン監督「辛抱がキーワードに」

アリゾナ州テンピで報道陣に対応したジョー・マドン監督【写真:盆子原浩二】
アリゾナ州テンピで報道陣に対応したジョー・マドン監督【写真:盆子原浩二】

マドン監督「オオタニの意見が最も重要、耳を傾けなければ」

 今季二刀流を復活させる大谷翔平投手が所属するエンゼルスのジョー・マドン監督が11日(日本時間12日)、翌日から始まるバッテリー組のスプリングトレーニングを前にアリゾナ州テンピで報道陣に対応。大谷の起用法については慎重に進めていく考えを示した。

 今季就任した知将は大谷のプランについてこう述べた。「もっと知らなければならない。彼はとてもナイスな若者だ。とても誠実。長く活躍するであろう選手の監督になると、慎重にならなければならない。辛抱がキーワードになると思う。怪我から復帰する彼のようなメジャーリーグ選手を育てることは、辛抱がとても重要になるし、私はそうする。彼、ミッキー・キャラウェイ(投手コーチ)ら、もちろんビリー(エプラーGM)も含め、たくさん話し合うことになる。皆の考えとしては、オオタニの意見が最も重要であり、耳を傾けなければならない」。

 大谷が外野守備に就く案についても話し合っていないという。「まだだ。彼が健康であることを確認しなければならない。そうしたことを話し合うとしたら、彼が100%の状態だと確認でき、万全の状態でプレーできる状態になった時だと思う。彼は世代を代表する才能を秘めており、復帰は慎重に辛抱強く進めなければならない」

 投手として登板する際にDHを解除して打席に立つことについても今後の状況次第としている。「検討はするが、まだ準備は整っていない。彼は万全の状態になったと証明しなければならない。我々も彼の状態に満足しなければならない。彼と話し、彼を見て、身体的な負担に耐えられるか判断しなければならない」と語った。

 一昨年に右肘のトミー・ジョン手術を受け、リハビリのプログラムを昨年末に終了したばかり。しかも昨年9月には左膝の二分膝蓋骨の除去手術も行っている。故障明けの大谷を、マドン監督は慎重に状態を見ながら、対話を重ねて「辛抱」して起用する考えのようだ。

(盆子原浩二 / Koji Bonkobara)

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY