ダルビッシュのナックルカーブは「エリート」 MLB公式「20年に早く見たい球種」に

カブス・ダルビッシュ有【写真:Getty Images】
カブス・ダルビッシュ有【写真:Getty Images】

ダルビッシュは昨年、通算346セーブのキンブレルからナックルカーブを習得

 カブスのダルビッシュ有投手は今季メジャー9年目を迎える。カブス2年目の昨季は31試合に登板して6勝8敗、防御率3.98ながら、シーズン後半には抜群の制球力と高い奪三振率で完全復調を印象付けた。MLB公式サイトは「2020年に早く見たい球種」として、ダルビッシュのナックルカーブを挙げ、「注目の武器」と評価している。

 記事によると、ダルビッシュは昨季途中に加入したクレイグ・キンブレル投手からナックル・カーブを習得した。通算346セーブを挙げているキンブレルのレッドソックス在籍時(2016~18年)の活躍を支えたのがこの球種だったという。

 記事は、キンブレルの昨年8月のコメントを紹介。「彼(ダルビッシュ)が先日僕のところにやってきて、『やあ、それを練習中なんだよ』といった様子だった。僕は『すごいじゃんか』という感じだったよ。彼が試合で投げるとは思ってなかったんだ。彼はアメージングだよ。望めばどんなこともできるんだからね」と話したという。

 記事によると、ダルビッシュはナックルカーブを習得する前に2種類のカーブ(70マイル=約113キロを切るスローカーブ&75マイル=約121キロくらいの一般的なカーブ)を投げていた。そこに、80マイル(約129キロ)の“スパイクカーブ”を(持ち球のリストに)加えたという。「2015年に受けたトミー・ジョン手術以降では彼が持っていなかった武器だ」と説明している。

 記事はまた、「ダルビッシュのナックルカーブの数字はエリートだ」として、ナックルカーブのデータを紹介。「空振り率47.2%、奪三振率66.7%、被打率.086、無四球」と驚異的な数字を並べ、「これこそが2020年に注目される新しい武器だ」と指摘している。

 ダルビッシュは昨季前半戦は18試合登板で防御率5.01。97回で111三振を奪った一方、49四球6死球と制球難に苦しんだ。

 しかし、後半戦は13試合登板で防御率2.76と復活。81回2/3を投げて118奪三振をマークし、7四球5死球、142打者連続無四球など制球を改善させて復調を示した。新たな武器を手にして2020年シーズンに臨む33歳の右腕は、どんな投球を見せてくれるだろうか。

(Full-Count編集部)

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