筒香嘉智、柵越え6本&早出で三塁守備 バッグにはグラブ6個「いっぱいいっぱい」

豪快な柵越え弾を6本放ったレイズ・筒香嘉智【写真:木崎英夫】
豪快な柵越え弾を6本放ったレイズ・筒香嘉智【写真:木崎英夫】

キャンプ2日目の「ライブBP」ではスイング「振らないとまったく見えない」

 レイズの筒香嘉智外野手は19日(日本時間20日)、フロリダ州ポートシャーロットのキャンプ施設で早出の内野守備練習や打撃練習などを行い、キャンプ2日目を終えた。前日に続き、「ライブBP」と呼ばれる投手の調整具合を測る打撃練習で2人の投手と対峙。生きた球で目慣らしをし、この日はスイングを試みるなど、本来の感覚の蘇生に努めた。

 起床は朝5時。三塁の守備でノックを受ける早出メニューが午前8時半過ぎから組まれ、正面、三遊間、そして三塁線への打球処理後に素早い送球を可能にする逆シングル捕球もこなした。

 選手の好不調や相性に応じてスタメンを組み替えるレイズにとって、筒香が外野に加えて一塁、三塁を守れることは獲得ポイントの一つにもなった。遠征用のバッグには6個のグラブが収まり「いっぱいいっぱい」と筒香は苦笑する。

 ニアンダーGMの視線が注がれた打撃練習では、25スイングで初日を2本上回る6本の柵越えを放った。打撃投手の投げる位置が投本間のほぼ中央となっていることから、その近さにタイミングがつかめず、前日は詰まる打球が目立ったが、この日は横浜高校時代のチームメートで、サポート役として今季からチームに帯同する佐野誓耶(せいや)氏が打撃投手を務め、オフの自主トレからのパートナーの投球を豪快に打ち返した。「打ちやすかったです」。筒香の顔には笑みが浮かんだ。

「ライブBP」では、バットを振って出た。先発ローテ入りしているグラスノー、チリノスとの対峙とあって、「振っていかないと。振らないとまったく見えないので。振っていって感じるようにという感じで振りました」。手と目を連動させるスキルの蘇生に躊躇することはなかった。

 炎天下のキャンプ地でたっぷり汗を流した筒香は実戦へのギアを一つ上げた。

(木崎英夫 / Hideo Kizaki)

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