今後のサイン盗みでは「選手へ処分が下される可能性」 MLBと選手会がルール変更検討

MLBのロブ・マンフレッドコミッショナー【写真:Getty Images】
MLBのロブ・マンフレッドコミッショナー【写真:Getty Images】

今回のサイン盗みでは選手たちへの処分は未だに行われていない

 メジャーを揺るがす大問題へと発展したアストロズによるサイン盗み問題に新たな動きがありそうだ。AP通信が「今後のサイン盗みで選手へ処分が下される可能性」との見出しで伝えている。

 これまでにMLB機構は、アストロズにルーノーGMとヒンチ監督に2020年の1年間、報酬なしの停職処分、アストロズに対しては2020年と21年のドラフト1巡目と2巡目の指名権剥奪、罰金500万ドル(約5億5600万円)を含む厳罰を下している。しかし、ワールドシリーズチャンピオンの剥奪や選手たちへの制裁は無く、「処分が甘い」と各方面から批判が殺到している。

 そんな中、AP通信は「今後のサイン盗みで選手へ処分が下される可能性」と今後、サイン盗みが行われた際に、選手たちへ処分が下される可能性があると報じている。ロブ・マンフレッド・コミッショナーと選手会のトニー・クラーク専務理事は18日(日本時間19日)、MLBと選手会がサイン盗みとテクノロジーに関するルール変更を検討していることを明かしたという。

 クラーク専務理事は「提案書を受け渡し、我々は選手への処分を含め、どのような制限もないことをMLBにはっきりと示しました」と声明を発表。話し合いの内容には「サイン盗み、試合中のテクノロジーやビデオ、データへのアクセスや使用、選手教育、選手への処分などの執行に関するルール変更」などが含まれていることを語っている。

 今回のサイン盗み問題での選手への処分は未だ無く、他球団の選手からは不満の声が溢れている。今後もし新たな形でのサイン盗みが行われた場合には、現役選手か否かに問わず、しっかりと処罰が下されるようになることが期待される。

(Full-Count編集部=AP)

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