野球転向の元NFLスターがWBCフィリピン代表に 日本ハムの育成・高山と“共闘”

招待選手としてスプリングトレーニングに参加しているメッツのティム・ティーボウ【写真:Getty Images】
招待選手としてスプリングトレーニングに参加しているメッツのティム・ティーボウ【写真:Getty Images】

ティーボウはメッツ傘下マイナー所属、招待選手でメジャーキャンプに参加中

 元NFLスター選手で2016年に野球界に転向したメッツ傘下マイナーのティム・ティーボウ外野手が、第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)予選(3月20日開幕、米アリゾナ州)に出場するフィリピン代表に選出された。MLB公式サイトが伝えている。

 MLB公式によると、フィリピン代表チームがティーボウのWBC予選出場をメッツに要請。招待選手としてメジャーのスプリングトレーニングに参加しているティーボウに、ブロディ・バンワゲネンGMとルイス・ロハス監督はチームを離れても良いと許可を出した。

 ティーボウは記事でこのように語っている。「僕はフィリピンにとても思い入れがあります。人々が大好きです。代表になることはとても素晴らしいことです。本当に本当にそうだと思います。自分にとって大切な人々や国を代表できる機会はなかなかあることではありません」

 記事によると、32歳のティーボウは布教活動をしていた両親のもとにフィリピン・マニラで生まれ、5歳になる直前まで住んでいた。その後フロリダ州に移ったが、自身が布教活動を行うようになってからはフィリピンにを頻繁に訪れ、この15年近く毎年3週間は過ごしているという。フィリピンの言葉も多少話せるという。

 ティーボウは2010年にドラフト1巡目でNFLのデンバー・ブロンコス入団。15年にNFLを離れると、翌16年にMLB挑戦を表明してメッツとマイナー契約した。これまでの4年間でメジャーデビューは果たせていないが25日(日本時間26日)のタイガースとのオープン戦で本塁打を放つなどアピールを続けている。

 フィリピン代表には、日本ハムの育成・高山優希投手も選出されている。予選初戦は3月20日のチェコ戦。日米のプロ野球選手を揃えたフィリピン代表がどのような戦いをするか、注目される。

(Full-Count編集部)

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