無人のスタンドに響く音と声… 無観客試合で感じるファンの大事さと“球音”への発見

PayPayドームでのオープン戦初戦は無観客試合として行われた【写真:福谷佑介】
PayPayドームでのオープン戦初戦は無観客試合として行われた【写真:福谷佑介】

PayPayドームでは報道陣にはマスクの着用が義務付け、入館時の体温測定と体調チェックシートの記入

 プロ野球のオープン戦は29日、佐賀で予定されていた西武対DeNAの試合は雨で中止となったが、残る5試合が予定通りに開催された。ただ、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため無観客試合としての実施に。閑散としたスタジアムに球音と選手たちの声だけが響いた。

 世界中で感染が広がっている新型コロナウイルス。政府の大規模イベント自粛要請もあり、NPBは26日にオープン戦残り全試合の無観客開催を決めた。その後、練習試合などは行われていたものの、29日からがオープン戦の本格スタートだった。

 各球場で様々なコロナウイルス対策が行われた。ソフトバンク対阪神が行われた福岡PayPayドームでは報道陣にはマスクの着用が義務付けられ、入館時の体温測定と体調チェックシートへの記入が求められた。グラウンド内の取材エリアも制限され、ベンチ内やベンチ裏通路への立ち入りは禁止。報道陣の導線と選手たちの導線もキッチリと分けられ、接触が最低限となるように対策が立てられた。

 そんな厳戒態勢の中で行われた試合。スタンドには、記者とカメラマン、スコアラーらの姿があるだけ。ほぼ無人のスタンドに囲まれ、選手たちの声だけが響く中で戦いは進行された。

普段は感じることができない打球音、選手たちの声かけ

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