前田健太、筒香とのメジャー初対決を制す 第2打席の大飛球にはヒヤリ「やらかしたと…」

レイズ戦に先発登板したツインズ・前田健太【写真:Getty Images】
レイズ戦に先発登板したツインズ・前田健太【写真:Getty Images】

前田は2点リードの2回に連続エラー&2ランを浴びて3失点した

■レイズ 8-2 ツインズ(オープン戦・日本時間2日・ポートシャーロット)

 ツインズ前田健太投手が1日、敵地ポートシャーロットでのレイズとのオープン戦に先発。2回2/3、52球を投げて2安打3奪三振2四球3失点(自責1)だった。「2番・左翼」で出場した筒香嘉智外野手に対しては左飛、右飛に抑えたが、2回に味方の2失策と本塁打が重なり3点を奪われた。それでも右腕は「感触は良くなっている」などと前向きに捉えた。

 前田にとっては不運が続いた。スタンドのない球場で一塁側から強い風が吹き抜け、「スライダーが曲がらない。真ん中にしかいかない…」。しかも味方の拙守が続いた。

 2点リードの2回裏だった。先頭キアマイアーの飛球を左翼ルッカ―が落球。三塁進塁を許した。続くスミスは力のない一ゴロ。これを一塁サノがベースカバーに入った前田に悪送球して1点を献上。続くウェンドルに左越え2ランを浴びてしまった。それでも後続は断ち切り、3回2死後に四球を与えたところで交代した。

 それでも右腕は「エラーとか関係なく、大事なのはしっかり自分のボールを投げられるように調整すること。自分の調整に集中するだけです。今日は今取り組んでいるカットボールが良かったし、感触もよくなっている」と前を向いた。

 そんな展開でもメジャー1年目の筒香に対しては“貫禄”を示した。1回無死一塁の第1打席は低めの変化球で左飛に。第2打席はスライダーが甘く入ったが右飛に打ち取った。

「久々の対戦を楽しみました。改めていいバッターと再認識しました。いい間の取り方、雰囲気を感じた。2打席目は投げた瞬間『やらかした』と思ったんですけどね」

 第2打席の右飛は高めに入った甘いスライダーをとらえられた。「甘いボールは危険と分かっていて、そこにいってしまったのはダメ。うまく捉えられたと思ったんですけど、(筒香は)『風がなくても行っていない』と言ってましたね」。

 2人のNPBでの48打数9安打、打率.188。広島の前田が横浜・DeNAの筒香を圧倒していた。メジャーの先輩の“貫禄”を示した前田。失策と本塁打で3失点はしたが、カットボールの精度など実りの多い登板となったようだ。

(木崎英夫 / Hideo Kizaki)

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