ハム吉田輝、18年甲子園決勝以来の聖地登板へ 栗山監督「敢えて持っていった」

日本ハム・吉田輝星【写真:石川加奈子】
日本ハム・吉田輝星【写真:石川加奈子】

吉田輝は金足農のエースとして、2018年夏の甲子園で準優勝した

■阪神 – 日本ハム(オープン戦・6日・甲子園)

 日本ハムの吉田輝星投手が6日、甲子園で行われる阪神とのオープン戦に登板予定だ。金足農のエースとして“金農旋風”を巻き起こした2018年夏の甲子園決勝以来となる聖地のマウンド。栗山英樹監督は「背中を押してあげたいと思って、敢えて持っていった」とスケジュールを組んだ狙いを明かした。

 ストーリーを大切にする指揮官らしい計らいだ。「野球をやれて本当に良かったなと思って投げていたはず。そういう原点、一番大事な魂みたいなものを持っていてほしい。ワクワクしたボールを投げる喜びとか、バッターに向かっていく対決の面白さとか。俺が一番楽しみにしている」とあの夏を思い出してほしいという願いを込めた。

 ルーキーイヤーの昨季、吉田輝はプロ初登板初勝利を挙げた6月12日広島戦(札幌ドーム)の1勝だけに終わった。昨年秋には右肘に違和感を覚え、今春のキャンプは2軍スタート。2月15日の紅白戦で実戦初登板して1イニングを打者3人で片付けた際には「すごく試合が楽しく感じたというか。甲子園とか、初登板とか、初勝利した時とか、その頃以来だった」と投げられる喜びを口にしていた。キャンプ終了後はファームで調整していたが、再び巡ってきたチャンス。思い出が詰まった甲子園で開幕1軍をアピールする。

(石川加奈子 / Kanako Ishikawa)

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