前アストロズ右腕がサイン盗み懺悔「他球団もやっていると思い込まされていた」
「もっと勇気があったなら…」不正を知りつつ見過ごした過去への後悔を語る
前アストロズで5日(日本時間6日)にレッドソックスと契約したベテラン右腕コリン・マクヒュー投手は、アストロズで過ごした6年間に後悔の念を抱いているという。
米スポーツメディア「ESPN」によると、マクヒューはレッドソックスのスプリングトレーニングで「僕を含めた、チームの多くの選手たちは、今、振り返ってみて、あの時もっと勇気があったならと感じていると思う」と悔しむ気持ちを語ったという。
その勇気とは、MLBの調査で明るみになった2017年のサイン盗みを止めることだ。マクヒューはこの年、腕の怪我の影響で登板は12試合にとどまったが、チームはワールドシリーズ制覇を達成していた。マクヒューは当時のチームの空気を振り返り、「僕たちは本当に他の球団もやっていると信じていた…というか思い込まされていた」と語ったという。
「事実はとても受け入れ難い。彼らに同情するし、多くの人が怒っていることも理解できる。マウンドに立って、他のチームが自分のサインを見破ってると感じた時の気持ちは、僕にも良くわかる。とても孤独な気持ちになる」
しかし結局、元アストロズのマイク・ファイアーズ投手による“告発”があるまで、誰も行動を起こさず、結果としてチャンピオンリングを返還することはなかった。「投手がみんなで、なんとかして(サイン盗みを)止めさせることが出来たのではないかと考えてしまう。一生懸命、頑張ってる投手が、サイン盗みのせいで打たれているところを見るのはとても辛かった」と心境を吐露。同じ投手として、自分が見過ごした“罪の大きさ”を悔やんでも悔やみきれないようだ。
(Full-Count編集部)