鷹バレンティン“予告特大弾”の舞台裏 G石井コーチとの間にある燕時代の思い出

初回に3ラン本塁打を放ったソフトバンクのウラディミール・バレンティン【写真:藤浦一都】
初回に3ラン本塁打を放ったソフトバンクのウラディミール・バレンティン【写真:藤浦一都】

2018年と2019年にヤクルトで選手とコーチの間柄だったバレンティンと石井コーチ

■ソフトバンク 10-2 巨人(オープン戦・10日・PayPayドーム)

 ソフトバンクのウラディミール・バレンティン外野手が“予告ホームラン“を実現させた。10日にPayPayドームで行われた巨人とのオープン戦。初回の第1打席でバックスクリーンへの特大3ランを放った。

「4番・DH」でスタメン出場したバレンティンがいきなり快音を響かせた。1点を先制して迎えた、なおも一、三塁のチャンス。巨人先発の戸郷のボールを捉えると、打球は中堅バックスクリーンへと飛び込む特大の3ランに。試合後は「最高のホームラン。いい形で打てて良かったよ」と笑顔で振り返った。

 予告通りの一発だ。この日の試合前練習中に、昨季までヤクルトに在籍していたバレンティンは巨人の坂本勇人内野手や石井琢朗野手総合コーチに「ビッグワン!ビッグワン!」と特大弾を予告していた。

 この舞台裏をバレンティンは試合後にこう明かした。「石井コーチがヤクルト時代、試合前に『ビッグワン! ビッグワン!』と言ってくれていたんだよ。それで冗談で坂本と石井コーチに『ビッグワン!』と言った。本当に実現できて良かったね」。2018年、2019年とヤクルトでコーチと選手の間柄だった石井コーチとの絆を感じさせる「ビッグワン!」だった。

 オープン戦2本目の本塁打となり、ここまで打率.385と好調を維持しているバレンティン。シーズンの開幕が延期となることが決まったが、「しっかりとこれからも準備を続けて、開幕したときに全員でしっかり戦えるようにしたい」と語り、気持ちを引き締めて調整を続けていく考えを語っていた。

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)

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