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西武山川が「どすこい!」パフォ自粛を宣言 決断の裏に見えた無念と揺れる想い

2年連続本塁打王の西武・山川穂高内野手が13日、新型コロナウイルスの感染拡大をうけて、昨年から1発を放った際のお決まりとしている「どすこい!」ポーズを騒動終息まで自粛することを表明。そこには無念、そして揺れる思いがうかがえた。

試合後に取材に応じた西武・山川穂高【写真:宮脇広久】
試合後に取材に応じた西武・山川穂高【写真:宮脇広久】

12日に「新型コロナウイルス対策連絡会議」で飛沫感染リスクが高い応援などに懸念の声が挙がっていた

 2年連続本塁打王の西武・山川穂高内野手が13日、新型コロナウイルスの感染拡大をうけて、昨年から1発を放った際のお決まりとしている「どすこい!」ポーズを騒動終息まで自粛することを表明。そこには無念、そして揺れる思いがうかがえた。

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 山川はこの日、ヤクルトとのオープン戦(メットライフ)で4打数4安打2打点の大暴れ。7回には左翼芝生席上段へ豪快なオープン戦3号となる2ランを放ち、無観客の左翼席へ向けて「どすこい!」ポーズを決めた。ところが試合終了後、球場をあとにする際に「自粛ですね……ハイ。結論を言うと」と封印を宣言した。

 前日12日、日本野球機構(NPB)とJリーグが合同で開催した「新型コロナウイルス対策連絡会議」で専門家チームが、肩組みや跳びはねなど集団での動きを伴う応援は接触感染リスク、両手をメガホン代わりにした大声での声援などは飛沫感染リスクが高いと指摘。DeNAの守護神・山崎康晃投手の登場時にファンが行う「康晃ジャンプ」、山川が本塁打を放った際に観客と声をそろえて行う「どすこい!」ポーズ、ソフトバンク・松田宣浩内野手が同じく本塁打を放った際にファンとともに「熱男~!」と叫ぶパフォーマンスなどに対し、懸念が広がっているのだ。

 山川は「明日からはホームランを打ったとしても……『調子乗っちゃって』をやりますか?」と寂しげに笑った。一昨年までは、女性お笑い芸人・ゆりやんレトリィバァに似ているといわれたことから、彼女の持ちネタ「調子乗っちゃって」のポーズを拝借していた。こちらはポーズのみで、観客が声を出すものではない。

 本音では、ファンとの一体感を求めて始めた「どすこい!」への愛着が強い。実際、この自粛宣言の約2時間前、試合終了直後には「今のところ、人(観客)がいないんで、勝手にやっときます。やめろと言われればやめますが、言われなければ……やっていいのかなと思います。とりあえずテレビで見ているファンに向けてやっているので」と心境を吐露していた。

 しかし、その後ソフトバンク・松田宣とも電話で会談し、自粛の結論に至ったという。「松田宣さんが先に始められたことなので、松田宣さんがやらないなら、そりゃやらないですよ」とも。「こういうこと(感染拡大)が終わらないということはないと思う。終わりさえすれば、また明るくみんなでやっていきたいです」と言い残した山川の願いが叶うのは、いつになるのだろうか。

(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)

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