“野戦病院”ヤンキースへの開幕延期の影響は? 地元メディア「奇妙な形で有利に」

ヤンキース・田中将大【写真:Getty Images】
ヤンキース・田中将大【写真:Getty Images】

深刻な事態が「奇妙な形で」一部選手に影響

 大リーグ機構(MLB)は新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、オープン戦中止とシーズン開幕の最低2週間延期。さらにフロリダ州、アリゾナ州で行っていたスプリングトレーニングも中断した。ニュージャージー州最大のニュースサイト「NJ.com」はヤンキースが開幕延期で受ける影響を考察している。

 3月26日(日本時間27日)に予定されていた開幕は、少なくとも4月9日(同10日)までは延期された。ヤンキースのお膝元ニューヨーク州でも新型コロナウイルスの感染拡大が広がっている中での開幕延期。同メディアは「ヤンキースは開幕が遅れたことで、奇妙な形で有利になったかもしれない」とタイトルで報じた。スプリングトレーニングで主力選手に故障者が続出していたからだ。

 右ふくらはぎを痛めたジャンカルロ・スタントン外野手、右肋骨骨折のアーロン・ジャッジ外野手は当初の開幕には間に合わない見通し。オフに腰の手術を受けたジェームス・パクストン投手は6月までプレーできず、右肘手術のアーロン・ヒックス外野手も7月に復帰する予定だった。記事は「試合の開幕が遅れれば、ヤンキースが今よりは良い状態になるのは否めない。ヤンキースの怪我をしているスターたちが、もっと多くの試合でプレーできるかもしれない」と指摘した。

 ただ、新型コロナウイルスは生死にも関わる問題だ。ブーン監督は神妙な表情で「もちろん故障者たちには、もっと時間が与えられた。しかし、今やらなければならないことはこの状況がさらに悪化しないように、我々ができることをすることだ」と語ったという。もちろん、この状況は歓迎すべきものではない。早期の収束を誰もが願っており、ヤンキースにとってもそうに違いない。

(Full-Count編集部)

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