キャンプ中断、試合延期はマイナー選手に死活問題 「どうやって仕事を見つければ…」
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マイナー選手はキャンプ中の住居、食事、トレーニング施設は球団施設を頼りに
メジャーリーグは新型コロナウイルス感染拡大によりキャンプ中断、オープン戦中止となり、シーズン開幕も早くて4月9日(日本時間10日)以降となった。メジャーリーガーと比べ、窮地に立たされたのはマイナーリーグの選手たちだ。
キャンプ中断は満足いく給料を得ていないマイナーリーガーたちにとって死活問題のようだ。AP通信は「マイナーリーグの選手たちはキャンプ中断を受けて混乱」との見出しで、マイナーの現状を伝えている。
記事ではプロ野球選手はシーズン中のみに給料が発生し、スプリングトレーニングは含まれないことに触れ、昨年の1A最低年俸が5800ドル(約61万4500円)で、ほとんどの選手が毎週100ドルから200ドルの日当を手にすることを言及。給与の代わりに、多くのマイナーリーガーたちがキャンプ中の住居、食事、トレーニング施設に関して球団施設を頼りにしているようだ。
だが、新型コロナの影響を受け約1か月分の“生活費”が失われ、ある選手は球団から「オフシーズンのような扱いになる」と通告を受けことを明かしている。その選手は副業もなく銀行口座には約800ドル(約8万4700円)しか残っていないという。
アスレチックス傘下マイナー所属するピーター・バイヤー投手はフードデリバリーサービスのアルバイトを始めたことを自身のSNSで発信し注目を集めたが同選手は「いつ再開するのかも分からないのに、どうやって仕事を見つければいいんだろう? 新型コロナウイルスで多くの人たちが在宅勤務をしている。雇うんじゃなくて、勤務時間を減らしているんだよ」と切実な思いを訴えている。
(Full-Count編集部=AP)
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