ロッテ鳥谷、左腕相手の安打に手応え 二塁守備での“初失策”には「自分の課題」

3番・二塁でスタメン出場したロッテ・鳥谷敬【写真:宮脇広久】
3番・二塁でスタメン出場したロッテ・鳥谷敬【写真:宮脇広久】

左腕相手の打撃に手応え「ボールを見る段階までは来た」

 前阪神でロッテに入団した鳥谷敬内野手は19日の2軍練習試合・巨人戦(ロッテ浦和)に、3番・二塁でスタメンに名を連ねた。鳥谷は6回の守備から交代。3打数1安打と2試合ぶりの安打をマークする一方で二塁の守備では“移籍後初失策”を記録するなど課題も残った。試合後には「自分の悪い部分が出て、課題も見つけたので、よかったと思います」と反省と手応えを口にした。

 初回、無死一、二塁の場面で迎えた第1打席では巨人先発の2年目左腕・横川の前に空振り三振、第2打席も一ゴロに倒れるも、3打席目には詰まらせながらも右前に運ぶポテンヒットをマークした。これについて「今日は、しっかり振っていこうという感じで打席に入ったので、空振り三振もありましたが、振りにいった中でボールを見る段階までは来た。あとは、細かいことをどんどんやっていければ」と打撃について順調な調整を進めている様子。

 守備では2回に、先頭の陽の二ゴロをいったんグラブに収めた後、ポロリと落とし、“移籍後初失策”を記録してしまう場面も。これには「毎日違うポジションをやるという経験はないが、1つの自分の課題でもある。やりながら慣れていくしかない」と自身の現状の置かれている立場を理解した上での課題を挙げた。

 さらには、遊撃、三塁と比べるとあまり実戦してこなかった二塁というポジションについて「投げる距離が短いこともあって、エラーの場面もそうですが、どうしても待ってしまう。(阪神時代に)セカンドをやった時も、ミスが起きたので、思い切って前に出ることも考えないといけない。ショート、サードは(過去に守った)数も多いので、何も考えなくても自然に動けるんですけど、セカンドの場合は、逆方向の動きもあるので、こういう打球が行ったらこっちに動かなければいけないとか、意識しないとできない。数をこなすしかないと思います」と不安も吐露した。

 17日の同カードでは遊撃手、18日には三塁手として出場しており、井口資仁監督が「内野は全部守ってもらいたい」と語った通り、3試合で3ポジションをこなすこととなった。鳥谷は、前日には「日替わりでいろいろなポジションをやるというのは、今までなかなかなかった」と戸惑いも口にしていた。1軍生き残りのためには、新天地で内野のユーティリティとして慣れない立場を求められる鳥谷の“順能力”が鍵になりそうだ。

(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)

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