年俸23億円オリオールズ大砲が不名誉な“高額すぎる一塁手”に「球界で一番酷い選手」

オリオールズのクリス・デービス【写真:Getty Images】
オリオールズのクリス・デービス【写真:Getty Images】

不振カノはトレード相手が超有望株に成長、安すぎる選手にはナ・リーグMVPコンビ

 一昨年から昨年にかけてメジャー歴代ワーストとなる62打席連続無安打を記録したオリオールズのクリス・デービス内野手がまた不名誉な称号を手にした。米スポーツメディア「ブリーチャー・レポート」の企画「ポジション別、MLBで最も年俸が安すぎる選手と高すぎる選手」で“高すぎる一塁手”に選出された。

「ブリーチャー・レポート」は各ポジションの高すぎる選手、安すぎる選手を1人ずつ選出。また、年俸調停を迎える前の選手(通常リーグ最低保証年俸かそれに近い金額の契約を結んでいる)、メジャー40人枠に入っていない選手(オフにマーリンズからDFAとなったチェンや、ヤンキースから契約解除となったエルズベリー)は対象外となっている。

 昨季は62打席連続無安打記録もあり、105試合で打率.179、12本塁打の成績に終わったデービス。今季は7年契約の5年目で年俸2110万ドル(約23億円)となっており、記事では「将来の殿堂入り選手であるミゲル・カブレラ(3000万ドル)、アルバート・プホルス(2900万ドル)も有力候補だったが、デービス以外を選択するのは不可能だ」と酷評。「7年1億6100万ドル(約176億円)の契約を結んだ初年度には活躍したものの、それ以降となると、デービスは間違いなく球界で一番酷い選手だ」と選出理由を説明している。

 また、“高すぎる二塁手”には今季年俸2030万ドル(約22億1400万円)で通算2570安打、324本塁打の実績を持つメッツのロビンソン・カノ内野手が選出。2014年に10年総額2億4000万ドル(約261億8000万円)の超大型契約でマリナーズに加入し、その後も3度球宴に選出されるなど活躍していたが2018年に薬物規定違反で80試合の出場停止に。昨季トレードでメッツに移籍したものの、107試合で打率.256、13本塁打とキャリアワーストの成績に終わってしまった。さらにはトレード相手の1人だったジャレッド・ケレニック外野手が有望株ランキングで全体11位に選ばれる成長ぶりを見せ「このトレードにメッツはこの先数年も頭を抱えることになり得る」としている。

 一方で、安すぎる選手にはブルワーズのイエリッチ、ドジャースのベリンジャーのナ・リーグMVPコンビらが選出。2018年MVPのイエリッチは今季年俸1250万ドル(約13億6300万円)、昨季MVPのベリンジャーは今季年俸1150万ドル(約12億5400万円)となっている。また、イエリッチは6日(日本時間7日)に9年総額2億1500万ドル(約234億1700万円)で契約を延長したが、21年までは以前の契約を残しており、デービスやカノの約半分ほどの“格安契約”でプレーを続けることとなる。

(Full-Count編集部)

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