燕高津監督、“幻の開幕戦”白星に「1勝0敗」 活発打線に「つながり良かった」

ヤクルト・高津臣吾監督【写真:荒川祐史】
ヤクルト・高津臣吾監督【写真:荒川祐史】

不振だった助っ人エスコバーの2安打に「本人も気分がいいでしょう」

 ヤクルトは20日、神宮球場で行われた阪神との練習試合に7-2で勝った(9回裏まで実施)。新型コロナウイルス感染拡大による公式戦延期で“幻の開幕戦”に勝利した高津臣吾新監督は「1勝0敗」と冗談めかしながら、11安打で7点を挙げた打線に「つながりが良かった」と手ごたえを口にした。

 “幻の開幕戦”を手にした高津監督の表情に充実感が滲んでいた。「長打も出てつながりが良かった。各選手がいい働きをしてくれたら、こういう試合になる」。

 公式戦で“開幕投手”に内定していた阪神・西勇輝を2回につかまえた。塩見の右中間三塁打に始まり、エスコバーが先制の適時二塁打。さらに四球を挟んで上田が2点二塁打。3本の長打で3点を奪った。

 エスコバーはオープン戦で打率.129(31打数4安打)と不振だったが、この日は先制打を含む2安打。指揮官は「練習の内容は良くなっていたので、試合で(安打が)出てくれればと思っていた。(先制打は)難しい球をとらえた。本人も気分がいいでしょう」とうなずいた。

 新型コロナウイルス感染拡大により先行きは不透明。就任1年目にしていきなり苦難に直面した高津監督は「1勝0敗」と冗談めかしながらこう話した。

「我々よりも選手はもっと難しい。いい準備をして100%の力を発揮できるようにしてほしい」。開幕まで同じセ・リーグ球団との練習試合が続くが「意識しすぎてもやりたいことができない。あまり意識せずにやりたい」。

 昨季最下位に沈んだヤクルトをどう立て直していくか。高津新監督の手腕に注目だ。

(片倉尚文 / Naofumi Katakura)

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