156キロでも「感覚は全然…」 鷹・古谷の底知れないポテンシャル「自分でも楽しみ」
ロッテ戦で最速156キロをマークしたが…「150キロちょっとか140キロ台後半の感覚」
ソフトバンクの古谷優人投手が20日、PayPayドームでのロッテとの練習試合で2番手で登板し、2回を無失点に封じた。この日の最速は156キロをマーク。ロッテ打線を無安打に抑え込んだ。
6回から2番手で登板した古谷。いきなり菅野への初球で153キロをマークすると、この回はストレート全14球が150キロ超え。菅野を遊ゴロに封じると、藤岡への3球目には156キロを計測した。藤岡を遊飛に打ち取ると、佐藤には四球を与えたが、岡を三ゴロに打ち取った。2イニング目の7回は先頭の和田に四球を与えたものの、角中を三直、福田光を空振り三振に切り、中村奨の打席で和田が盗塁に失敗。2回を投げて無安打2四球で無失点だった。
ただ、古谷自身の表情は浮かなかった。「まだまだストライクにたまたまいってるボールが多い」と自己評価は低め。156キロをマークした1球も「感覚的には全然出ていなかった。150ちょっとか、140キロ台の後半くらいの感覚だった」と、本人の感覚はイマイチだったようだ。
裏を返せば、まだまだ状態が上がっていない状態で156キロを叩き出したとも言える。「それでも(156キロが)出たというのはいい状態にあるのかもしれない。自信を持って腕を振れるようになった時が自分でも楽しみだなとは思いました」。まだまだ底知れないポテンシャルを秘めていそうな古谷。昨年の3軍戦では160キロをマークしており、どこまでそのスピードを伸ばすのか注目だ。
(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)