燕長谷川が“2試合連続セーブ”、最速151キロで連日の3人斬り 「1軍に残りたい」

ヤクルト・長谷川宙輝【写真:荒川祐史】
ヤクルト・長谷川宙輝【写真:荒川祐史】

長谷川は1点リードの9回に登板し北條、荒木、植田を打ち取った

 ヤクルトは21日、神宮球場で行われた阪神との練習試合に6-5で勝利(特別ルールで9回裏まで実施)。20日に続いて2連勝とした。ソフトバンク育成から今季ヤクルトに支配下として加入した長谷川宙輝投手が9回に登板し、最速151キロをマークするなど2三振を奪って3人斬り。圧巻の投球で“2試合連続セーブ”を記録した。

 付け入るスキを与えなかった。1点リードの9回、燕の背番号「90」が虎打線をなで斬りにした。先頭の北條をフルカウントからチェンジアップで空振り三振。続く荒木は151キロで空振り三振に仕留めた。最後は、前の打席で満塁本塁打を放っていた植田を148キロでどん詰まりの遊ゴロに打ち取った。

 16球での完全リリーフ。21歳の左腕は「昨日(20日)は直球中心だったので、今日は変化球も交えながらいきました。抑えられてよかったです」と声を弾ませた。

 20日の練習試合は3点リードで9回に登板。荒木、高山、原口に対して7球中6球がストレートという力の投球でねじ伏せた。この日は一転、151キロの速球をアクセントにチェンジップ、スライダー、スラーブを操りながら3人で退けた。チェンジアップ、スライダーは140キロを計測するほどの“高速変化球”。「直球とスピード差の少ない変化球が自分の持ち味」とうなずいた。

 聖徳学園高から2016年育成ドラフト2位でソフトバンク入団。このオフにソフトバンクから育成再契約を打診されたが、これを断ってヤクルトに支配下選手として加入した。「投げっぷりの良さが自分の持ち味。こういう投球を続けて1軍に残りたい」。ヤクルト投手陣に、頼もしい左腕が加わった。

(片倉尚文 / Naofumi Katakura)

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