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バレンティンの穴は埋まるのか? エスコバーは打てるのか? 今季の燕打線を占う

昨季は最下位に終わったヤクルト。在籍9年間で通算288本塁打を放ったバレンティンが抜け、今季はどんな打線になるだろうか。高津臣吾監督はオープン戦や練習試合で山田哲人内野手を主に2番で起用するなど、新たな試みに乗り出している。新外国人のアルシデス・エスコバー内野手は活躍できるか、バレンティンの穴は誰が埋めるか。高津臣吾新監督の下、復権を懸ける燕打線を占う。

ヤクルトのアルシデス・エスコバー【写真:荒川祐史】
ヤクルトのアルシデス・エスコバー【写真:荒川祐史】

杉村打撃コーチは塩見を「トリプルスリーを狙える」と能力を高く評価

 昨季は最下位に終わったヤクルト。在籍9年間で通算288本塁打を放ったバレンティンが抜け、今季はどんな打線になるだろうか。高津臣吾監督はオープン戦や練習試合で山田哲人内野手を主に2番で起用するなど、新たな試みに乗り出している。新外国人のアルシデス・エスコバー内野手は活躍できるか、バレンティンの穴は誰が埋めるか。高津臣吾新監督の下、復権を懸ける燕打線を占う。

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 メジャー通算1367安打を誇るエスコバーはオープン戦で苦しんだ。11試合に出場して31打数4安打の打率.129。原因をヤクルトの杉村繁打撃コーチはこう説明する。「日本の投手に対してタイミングを取れていない。ゆっくりしたフォームで球速もメジャーほどではない。早いフォームから速いボールが来るメジャーの投手は『イチ、ニ』で対応できるけど、日本の投手は『イチ、ニー』でタイミングを取らなければ。ちょっとした『間』が必要なんですが、そこに苦労している」。

 しかし、徐々に日本の投手への順応を始めた。20日の阪神戦では西勇の内角球をさばいて左翼線に適時二塁打放つなど2打数2安打。「内角はうまくさばく。タイミングを取れるようになって、外角球を見極められればかなりの数字を残せる」と杉村コーチは予測する。さらに「神宮球場なら20本近く打てるかもしれない」とも指摘した。メジャー通算41本塁打。年間最多は2016年の7本だが、適応さえできれば長打力も発揮できるとした。

 そして、「ポスト・バレンティン」と期待されるのが、3年目の塩見泰隆外野手だ。オープン戦では主に「5番・中堅」で出場。打率.302(43打数13安打)、2本塁打、5打点をマークした。過去に内川(ソフトバンク)、青木、山田哲らを一流打者に育ててきた杉村コーチは「トリプルスリーを達成できる能力がある」とその素質に太鼓判を押す。

 1年目の一昨年は16試合出場。昨年はオープン戦で活躍して開幕1軍を手にするも、なかなか結果を残せず45試合出場、打率.182、1本塁打にとどまった。一方で昨年の2軍成績は74試合で打率.310(252打数78安打)、16本塁打、23盗塁と能力の高さを示していた。「今年は少し余裕も出てきたかな」と杉村コーチは精神面での成長を評価する。ヤクルトの今季外野陣は左翼に38歳の青木、右翼に35歳の雄平がほぼ確定。強肩俊足の塩見が中堅に定着すれば、外野の守備は昨年以上に安定する。

 高津監督は塩見を5番で起用する構想。3番青木、4番村上と左打者が続くことから右の塩見を挟んで雄平、そしてエスコバーと続く流れが理想形だ。「5番・塩見」と「7番・エスコバー」が機能すれば、昨季33本塁打のバレンティンの穴は埋まりそう。2人の活躍が浮上のカギを握りそうだ。

【2020年のヤクルト予想オーダー】

1(一)坂口
2(二)山田哲
3(左)青木
4(三)村上
5(中)塩見
6(右)雄平
7(遊)エスコバー
8(捕)中村
9(投)

(片倉尚文 / Naofumi Katakura)

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