イチロー“代名詞”や大谷の投手デビュー、ダルの悔しい1戦も…MLB公式が伝説試合を選出

エンゼルス・大谷翔平(左)とマリナーズ・イチロー氏【写真:Getty Images】
エンゼルス・大谷翔平(左)とマリナーズ・イチロー氏【写真:Getty Images】

マリナーズからは5試合中2試合、イチロー氏の“伝説試合”を選出

 メジャーリーグは新型コロナウイルス感染拡大の影響で開幕が延期となり、オープン戦、スプリングトレーニングは中止となった。無観客で練習試合を行う日本とは異なり米国では試合は行われず、野球ファンにとっては辛い日々となっている。そんな中、MLB公式サイトは自宅にいながらYouTubeで見ることのできるMLBの伝説的な試合の数々を紹介。日本人選手が鮮烈なインパクトを残した試合も挙げられている。

 MLB公式サイトは試合が行えず野球観戦することができないファンの気持ちを憂い、そんなモヤモヤを吹き飛ばすようなYouTubeで見ることのできる伝説的な試合を各球団5試合ずつ紹介している。

 エンゼルスからは大谷翔平投手が初めてマウンドに立った2018年4月1日の試合が選出。「かなりの熱気に包まれていた」と評されたこの試合は、二刀流として大きな注目を集めた大谷の投手デビュー戦ということもあり、全米が注目する登板となった。160キロをマークするなど、6回3失点で初白星。鮮烈なデビューとなった。

 マリナーズからはイチロー氏が見せた“伝説”が2試合選出。まずは代名詞“レーザービーム”を披露した2001年4月11日の試合だ。メジャーデビューを果たしたばかりのイチロー氏は、8回1死一塁の場面でライト前へのヒットを捕球すると、そのまま三塁へ送球。矢のようなストライク送球が三塁手デビッド・ベル氏のグラブに収まり、一塁から三塁を狙った走者はアウトに。地元テレビの実況はこの驚愕のプレーを「なんてことだ! イチローがレーザービームでストライク送球だ!」と興奮しながら伝えた。これが“レーザービーム”の始まりとなった。MLB公式も「恐らくあなたがそれまでに見た中で最高の外野からの送球」と最大級の賛辞を送っている。さらに2004年10月1日にジョージ・シスラー氏が記録したシーズン最多安打記録の257安打に追いつく、さらに抜いた試合も選出された。

 さらにレンジャーズからは2013年4月2日の試合を選出。当時在籍していたダルビッシュ有投手が26者連続アウトで退け完全試合まであと1人というところで涙を飲んだ一戦だった。この試合でダルビッシュは14奪三振を記録するなどアストロズ打線相手に“無双”の投球を披露した。この年のダルビッシュはサイ・ヤング賞でア・リーグ2位の得票を集めるなどまさにメジャーを代表する活躍を見せた。

 メジャーの開幕は早くとも5月中旬以降となっている、今季は日本人選手がメジャーの舞台でどのようなインパクトを残してくれるのか。シーズン開幕が待ち遠しい。

(Full-Count編集部)

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY