松本裕樹、栗原陵矢に覚醒の予感 鷹の2020年は2014年ドラフト組が期待大

ソフトバンク・松本裕樹(左)と栗原陵矢【写真:藤浦一都】
ソフトバンク・松本裕樹(左)と栗原陵矢【写真:藤浦一都】

松本は開幕ローテ入り、栗原は開幕スタメンの可能性膨らむ

 新型コロナウイルスの感染拡大で開幕が延期となっているプロ野球。3月20日に予定されていたペナントレース開幕は最短で4月10日になり、そして、感染の拡大により4月24日を目指すことになっている。

 なかなか開幕を迎えられず、ヤキモキしているファンも多いはず。そんな状況の中での2020年シーズンだが、各球団でそれぞれにキャンプ、オープン戦とアピールしてきた楽しみな若手たちがいる。

 今季、特に大きな飛躍が期待できる選手たちをドラフト指名年で注目。各球団で特に期待される世代をピックアップしてみよう。今回は3年ぶりのリーグ制覇、4年連続の日本一を狙うソフトバンクだ。

 ソフトバンクにとって今季注目なのが、2014年のドラフト組だ。1位から4位まで高卒選手を指名し、将来性に賭けた指名だった。それから6年。ついに、このドラフトが花開きそうな気配を見せている。

 この年の1位指名だったのが松本裕樹投手、そして、2位指名が栗原陵矢捕手。今季、1軍でのブレイクが期待される2人だ。

 盛岡大附時代には高校通算54本塁打を放ち「二刀流」として高く評価されていた松本。ただ、高校時代に右肘の故障を抱えていたため、プロ入り後もしばらくは治療と身体作りに時間を費やしてきた。2年目の2016年に1軍デビュー、2017年には15試合に登板したが、腰痛など故障が多く、1軍定着とはならなかった。

 ただ、今季は抜群のアピールを見せてきた。高校時代は最速150キロを誇りながら、近年は140キロ台半ばまで落ちていた球速が格段にパワーアップ。オープン戦では152キロ、153キロと自己最速を2度更新。もともと試合を作る能力には長けており、一気に先発ローテ候補になった。1年間、怪我なくローテを担えれば、2桁10勝も可能と見る声もあるほどだ。

 この年の2位で入団した栗原も開幕1軍どころか、スタメンを奪える可能性を感じさせている。福井県の春江工(現在は坂井高に統合)3年時には、甲子園出場こそなかったものの、高校日本代表に選ばれ、主将も任された逸材だった。

 2軍でもバッティングへの評価は特に高く、3年目の2017年には1軍で3試合に出場。昨季は自己最多の32試合に出場し、プロ初本塁打もマークするなど勝負強い打撃が光った。今季は捕手だけでなく、一塁手、外野手と“三足の草鞋”を履き、開幕スタメン、出場機会の増加を狙っている。

【一覧】松本、栗原が指名された鷹2014年ドラフトの指名選手 5位では甲子園春夏連覇左腕が指名

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