選手年俸は試合数に比例 選手会は無観客視野「ファンが自宅で見ることになっても…」
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選手会専務理事のクラーク氏「フィールドに戻り、プレーできることこそが、彼らが示す願望」
新型コロナウイルス感染拡大の影響により開幕が延期された今季のメジャーリーグ。先行きが不透明な情勢の中、通常のレギュラーシーズン162試合を実施できなかった場合、選手の年俸はどうなるのだろうか。米スポーツ専門局「ESPN」は試合数に応じて「比例配分」されると伝えた。トニー・クラーク選手会専務理事は「ファンが自宅で試合を見ることになっても」などと無観客試合を視野に入れていることも示唆した。
記事は「年俸は比例配分という形になる。もしチームが81試合行えば、選手は契約で合意されている金額の50%を受け取る。もし120試合を行えば、74%を受け取る。出来高に関しても比例配分となる」と説明。こういう事情もあり、選手はダブルヘッダーの数を増やすことで、可能な限り多くの試合を行うことに対して抵抗がないという。
クラーク氏は「選手たちは試合がしたい。もしファンが自宅で試合を見ることになっても、フィールドに戻り、プレーできることこそが彼らが示す願望であり、可能な限り早く実現してほしいというのが彼らの思いだ」と話している。
万が一、シーズンが中止となれば、選手たちが受け取る唯一の給与は4月、5月分として前もって支給される、総額1億7000万ドル(約187億円)のみとなる。
試合数が減少すれば、高給取りのメジャーリーガーにとっても死活問題。クラーク氏によれば、選手会は無観客での試合開催も選択肢に入れているようだ。
(Full-Count編集部)
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