西武開幕投手ニール、定まらぬ日程に不安吐露 「どこに合わせて調整すれば…」

西武のザック・ニール【写真:宮脇広久】
西武のザック・ニール【写真:宮脇広久】

「一旦休んで作り直すか、今の状態をキープするか、迷っている」

 昨季11連勝を含む12勝1敗と活躍し、今季開幕投手を務めることが決まっている西武のザック・ニール投手は、その開幕がいつになるか不透明な状況に不安を隠せない。

 昨季比約3倍増の今季年俸2億2000万円(金額は推定)となって迎えた来日2年目だが、コロナウイルスの感染拡大は止まず、現時点で日本野球機構(NPB)が想定している“4月24日開幕”も困難な状況だ。3月31日のチーム練習後、ニールは「難しい状況だ。現在のコンディションは凄くいいが、開幕がいつになるか分からず、どこに合わせて調整すればいいのか。一旦休んで改めて作り直すのがいいのか、それとも今の良い状態をキープしていくべきなのか、迷っている」と吐露した。

 東京都内で妻と2人暮らしだが、母国の米国では、日本を大きく上回る感染者、死者が出ている。「ニューヨークやサンフランシスコなどの大都市と違って、僕の両親と妻の両親が住むテキサス州フォートワース近郊は、幸い比較的平穏だ。でも、トランプ大統領が外出自粛を求めた措置は延長されたしね」と不安は尽きない。

 ニール自身、3月17日に微熱があり、翌18日は別メニュー調整となって周囲をざわつかせたが、ほどなく平熱に。「『37.7度』という表示を見た時は少し驚いたけれど、体の不調は一切感じなかったから、僕自身はどうということはなかった。ただ周囲はピリピリしたね」と苦笑い。14日のヤクルトとのオープン戦(メットライフ)では、球場周辺に雪が降る極寒の中で先発。3回49球を投げたとあって、「妻は『あれが発熱の原因だったんじゃないの?』と言ってたね」。

 キャンプ、オープン戦、練習試合を大きな故障者もなく乗りきってきた西武だけに、なおさら開幕が待ち遠しいところだ。

(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)

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