NPBの新型コロナ対応は「教訓になる」 米紙が指摘「更なる策を」

NPBの斉藤惇コミッショナー(左)とMLBのロブ・マンフレッドコミッショナー【写真:荒川祐史、Getty Images】
NPBの斉藤惇コミッショナー(左)とMLBのロブ・マンフレッドコミッショナー【写真:荒川祐史、Getty Images】

予防策を講じながら、藤浪らが感染した日本の状況も紹介

 世界中で感染が拡大している新型コロナウイルスの影響でNPBも、MLBも開幕が延期となっている。NPBは4月24日の開幕を目指しているが、阪神に感染者が出たことで先行きは不透明に。日本以上に感染が広まっているアメリカのMLBでは5月中旬をメドとしていた開幕がさらに遅れる可能性も出ている。

 そんな中で感染が特に広がるニューヨークの地元メディア「ニューズデイ」は、MLBが開幕に向かうためにはNPBが「教訓になる」と指摘する記事を掲載。チーム内で感染者を出したNPBを“反面教師”として、徹底した予防を行うべきだと提言している。

 MLBではヤンキースとレッドソックス傘下のマイナーリーグ選手に新型コロナウイルスへの感染者が出ているものの、メジャーリーガーにはまだ陽性反応の出た選手はいない。一方で、NPBでは阪神に3人の感染者が出て試合をしていた他球団への影響が懸念されている。

 MLBはオープン戦を中止しスプリングトレーニングも中断したが、NPBでは無観客での開催を行ってきた。1軍の練習試合を休止した後も、ファームでは練習試合が続けられてきた。「ニューズデイ」では、NPBが講じてきた予防対策では「新型コロナウイルスを遮断することは出来なかった」とし「NPBが選手を守る能力に関して重大な疑問を持たれることになっている」としている。

 そのため、記事では「MLBはアメリカ疾病予防管理センターからの推奨を忠実に守るだけでなく、このような災難を食い止めるために更なる策を講じていかざるをえないことは間違いない」と指摘し、厳重な予防策を講じることが必要と提言している。

(Full-Count編集部)

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