最後の夏を前に監督交代となった球児の本音 期待と不安も「甲子園は変わらない」

エース候補の福原君「チーム全員の夢が甲子園というのは変わらない」

 入学から指導を受けてきた川口監督から永田新監督に代わり、戸惑いもゼロではない。

 最速140キロを誇る3年生のエース候補・福原俊吾君は「最初はどんな人だろうと期待と不安があった」と語る。それでも練習初日で熱のこもった指導を受け「監督さんは野球が大好きなんだと伝わりました。監督が変わって不安もあるが、チーム全員の夢が甲子園というのは変わらない」と意気込む。

 身長184センチ、88キロの大型右腕の福原君は「川口監督の誘いでここに来た」と恩師の存在を語ってくれた。高校入学後に投手に転向し、野手との“二刀流”でチームを引っ張ってきた。プロ入りを目指す右腕は「甲子園に出ることが(川口)監督への恩返しにもなる。永田監督にはプロを目標にしていると伝えて『何でも相談してこい』と言ってもらえた」と、2人の“監督”への思いを口にした。

 新型コロナの影響で選抜、そして各都道府県の春大会が続々中止に。球児たちは様々な思いを胸に“最後の夏”に向かっていく。

(橋本健吾 / Kengo Hashimoto)

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