10年261億円カノは“不良債権化”避けられる? 米メディア「まだ終わっていないかも」

メッツのロビンソン・カノ【写真:Getty Images】
メッツのロビンソン・カノ【写真:Getty Images】

カノはメッツ移籍初年度の昨季107試合出場、打率.256、13本塁打にとどまった

 新型コロナウイルス感染拡大の影響で開幕が延期された今季のメジャーリーグ。先行き不透明な情勢の中、米最大の移籍情報サイト「MLBトレード・ルーマーズ」は昨季メッツで不本意な成績に終わったロビンソン・カノ内野手を特集。「ロビンソン・カノはまだ“終わっていない”かもしれない」とのタイトルで伝えている。

 二塁手のカノは「過去数十年のMLBの中で最も成功した選手の1人だ」と記事は指摘した。2013年12月にマリナーズと10年2億4000万ドル(約261億円)の契約を結び、そのうちまだ4年9600万ドル(104億5000万円)が残っているため、「それ(引退)は現実にならないだろう」としている。

 カノは2018年12月に5対2の交換トレードでマリナーズからメッツに移籍。記事はカノと共にメッツに移籍したエドウィン・ディアス投手も昨季不振に陥ったことに触れ、「(カノとディアスのトレードで)メッツは評判の高い有望株である外野手のジャレッド・ケレニックと右腕のジャスティン・ダンを失った」と指摘した。

 カノは昨季、107試合出場、打率.256、13本塁打、39打点にとどまった。「怪我で出場試合数も減少し、平均以下の成績でメッツの一員としての初年度を耐え忍んだ」とし、「彼ら(メッツ)がカノを獲得するために払った犠牲、そして彼に対していまだに払う義務がある合計金額を考慮すると、昨シーズンは例外的な状況だったとメッツは祈るしかない。つまるところ、彼は2018年までは素晴らしい打者だった。そして今疑問となるのが、カノが復活するチャンスが残っているかどうかだ。その可能性はあるのかもしれない」と占った。

 記事によると、カノは昨季前半戦のOPS(出塁率+長打率)は.646で後半戦は一気に上昇して.880。強打率(95マイル/約153キロ以上の打球を打つ確率)は46%だった。「もしカノが2020年に平均レベルの選手としてプレーできるなら、メッツは(2016年以来の)プレーオフ進出に貢献することになり得る」とも指摘している。

 37歳のカノはメジャー通算2185試合に出場、2570安打、324本塁打、1272打点、打率.302を誇るスーパースター。再び輝きを放つことができるだろうか。

(Full-Count編集部)

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