“牧場骨折”不良債権セスペデスには「最良のシナリオ」 限定リーグ再編案にメリット

メッツのヨエニス・セスペデス【写真:Getty Images】
メッツのヨエニス・セスペデス【写真:Getty Images】

米紙ニューヨーク・ポスト「セスペデスは指名打者としてプレーできる」

 米全国紙「USAトゥデイ」は10日(日本時間11日)、新型コロナウイルス感染拡大の影響で開幕が大幅に延期となっている大リーグ機構(MLB)がキャンプ地のフロリダ州、アリゾナ州に全30球団を集めてレギュラーシーズンを行うことを検討していると報じた。新型コロナウイルスの感染リスクを減らすことができる“大改革”。米ニューヨーク紙「デイリー・ニュース」は“不良債権”化が度々槍玉に挙げられているメッツのヨエニス・セスペデス外野手にとっては「最良のシナリオとなるだろう」と指摘している。

 セスペデスはリハビリ中の昨年5月に牧場の穴にはまって右足首を骨折。度重なる故障で2018年7月20日を最後に試合には出場していないが、今回のリーグ再編プランは“牧場骨折男”にどのようなメリットをもたらすのだろうか。記事ではこう指摘している。

「セスペデスは指名打者としてプレーできる。このリーグ再編案では、ア・リーグとナ・リーグの球団がアリゾナ、フロリダのリーグのそれぞれのグループに散らばることになる。そのために、なるべく公平になるようにどの試合でもDH制が取り入れられる可能性が高い」

「セスペデスがDHでプレーできれば、(DH制でないナ・リーグの)メッツとセスペデスにとって朗報である。セスペデスはフィールドでプレーする準備はまだ出来ていない。しかし、打者としては、まだ十分なパワーがある。あるリーグの幹部は、デイリー・ニュースに『全試合でDH制が採用されてセスペデスがDHでプレーできれば、メッツにとって最良のシナリオになるだろう』と語った」

 中断前のスプリングトレーニングでは2年連続サイ・ヤング賞に輝いたデグロムからアーチをかけるなど打撃では復活をアピールしていたが、守備、走塁をするまで回復はしていなかった。今季が4年1億1000万ドル(約119億円)の契約最終年。MLB通算163本塁打を記録しているセスペデスは復活できるのだろうか。

(Full-Count編集部)

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