イチロー氏の「偉大な野球人100位」は正しいのか? 米メティア間で異論噴出

昨季限りで現役を引退したイチロー氏【写真:Getty Images】
昨季限りで現役を引退したイチロー氏【写真:Getty Images】

米メディア「ジ・アスレチック」の「偉大な野球人100選」が完結、イチロー氏は100位だった

 米スポーツメディア「ジ・アスレチック」が昨年12月からスタートした「偉大な野球人100選」が、13日に完結した。1位は通算3283安打、660本塁打のウイリー・メイズ。2位は“野球の神様”ベーブ・ルースが入り、3位は歴代最多762本塁打のバリー・ボンズ。日本人選手では昨季限りで現役引退したイチロー氏が100位、世界最多868本塁打の王貞治氏が日本でしかプレーしていない選手として唯一85位にランクインした。

 世界の野球史を振り返る壮大なプロジェクト。ただ、ファンからは「100位:イチロー」に賛否両論の声があがっている。米メディア「ピッツバーグ・スポーツ・ライブ」のマイク・アスティ氏は自身のツイッターで2001年のリーグMVP、新人王のダブル受賞、10年連続200安打以上など輝かしいキャリアを紹介。この企画を担当した「ジ・アスレチック」のジョー・ポスナンスキー記者へ異議を唱えた。

「ポスナンスキーは、この(イチローの)成績で、100位の価値しかないって思ったみたいだ。史上最高のリストの作成は難しいのは良くわかる。決してパーフェクトにはならない。でもイチローの順位は、特に日本での成績を含めると、もっと上になるべきだ」

「イチローは、タイ・カッブ(ランキング8位)の現代バージョンだ。イチローの記録はピート・ローズ(同60位)と匹敵する。しかし、イチローは選手として、カッブやピートとはかなり離れているらしい。でも、実際の記録を見るとそれは正しくない」

 偉大な野球人をランク付けをしたポスナンスキー記者はこれに応戦。100位としたことの正当性を主張した。

「マイク、君の情熱には感謝する。でも、イチローは、キャリアWARが189位だからね」

 ランキングでの思い入れは千差万別。唯一言い切れることは、イチロー氏の輝かしいキャリアは決して色褪せないということだ。

(Full-Count編集部)

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