マイナーリーグ、新型コロナで厳しい現実 「経営破綻する球団も…」
大リーグは無観客でも巨額の放映権料を得るが、マイナーの収入源はチケット収入
マイナーリーグの今季開催は絶望的? 新型コロナウイルスの影響で大リーグの開幕が大幅に延期。米メディアではアリゾナ、フロリダ両州のキャンプ地を利用し、無観客で公式戦を行うプランが報じられているが、米放送局「NBCスポーツ」は「2020年のマイナーリーグ開幕を想像するのがだんだん難しくなったきた」とメジャーを支える下部組織の厳しい現実を伝えた。
同局は野球専門誌「ベースボール・アメリカ」のJJ・クーパー記者のコメントを紹介。「マイナーリーグのシーズンを今シーズン行うためには、超えなければならない問題が山積みだ」と語ったという。問題はマイナーリーグの収入源。無観客試合を検討している大リーグは巨額の放映権料で収入を確保することができるが、マイナーリーグの主な収入源は週末試合のチケット収入。しかも、花火などのイベント開催日、ボブルヘッド無料配布日などが多くを占めており、観客なしでは経営を続けるのは難しいようだ。同局は厳しい見通しも伝えている。
「マイナーリーグの経営は従来、余裕がない。2020年のシーズンが全く行われないことで経営が破綻する球団もあるかもしれない」
マーリンズ傘下の加藤豪将内野手、ダイヤモンドバックス傘下の吉川峻平投手ら多くの日本人選手もメジャー昇格を目指している。新型コロナウイルスの感染拡大で、マイナーリーグは存続へ窮地に立たされているようだ。
(Full-Count編集部)