「来年の選抜も…」「時期をずらして…」 甲子園は開催すべきか、全国の監督たちの本音
「野球だけ特別じゃない」という世論、開催はプロ野球の動向次第?
自粛が長くなり準備期間の無さも問題視される。西日本の別の監督は「すでにもう2か月の練習中止が決まっている。夏の大会まで、やっぱり最低3か月は追い込み期間が必要なんです。ただでさえ近年は記録的な猛暑。ある程度暑さに慣れたり、耐えられるだけの体力をつけておかないと、怪我人や熱中症が続出するでしょう」と、コロナ以外の健康管理の面でも慎重論を唱える。
北陸地方のある監督は「インターハイよりも、プロ野球が無観客で開催できるのかが一番大きな判断材料になるのでは。同じ野球なら安全対策は同じ方法が取れますし、今は『野球だけ特別じゃないぞ』という空気でも、プロができるのなら『なんで高校生はダメなんだ』という方に世論が傾くこともあるのでは」とプロ野球側の動向を気にかける。
だが、なかにはこんな話も聞こえた。東海地方のある監督は「来年の選抜も危ういのではないかとも思う。早いところでは甲子園大会中の8月から秋季大会が始まるので、それがどんどんずれ込んで秋季地区大会ができなくなれば、選抜出場校の判断材料がなくなるわけですから」と声を潜める。
いずれにせよ、どの監督も「選手のために、何とか野球をさせてあげられないか」という思いは一緒。はたして、高野連の決定はいかに。
(Full-Count編集部)