どれだけ分かる? ミスター、ムース、ハンカチ王子…球界を彩った“ニックネーム”の歴史
近年では中村剛也の「おかわり君」、松田宣浩の「熱男」
・「大魔神」:佐々木主浩
絶対的なクローザーとして大洋、横浜で通算252セーブ。その風貌が大映映画のキャラクター「大魔神」に似ていることから「大魔神」と呼ばれた。2000年にはマリナーズへ移籍しMLBでも4年間で129セーブをマーク。アメリカでも「DAIMAJIN」と呼ばれた。
・「番長」:清原和博
・「ハマの番長」:三浦大輔
西武、巨人、オリックスで活躍し歴代5位の525本塁打を放った清原和博の異名「番長」もよく知られている。また、25年にわたって大洋、横浜、DeNAで投げ続けて通算172勝をマークした三浦はリーゼントの髪型がトレードマークで「ハマの番長」と呼ばれた。
・「赤い彗星」:赤星憲広
JR東日本から2000年のドラフト4位で阪神に入団。快足を武器に1年目から5年連続盗塁王に輝き、名字の「赤」にちなんで「赤い彗星」や「レッドスター」と呼ばれた。ただ、首の怪我によって、わずか現役9年で惜しまれながら引退した。
・「おかわり君」:中村剛也
西武のホームランアーチストである中村は2005年に22本塁打を打ち、頭角を表す。当時「好きな言葉は?」と聞かれ「おかわり」と答えたことからニックネームとなる。また、チームメートなどからはお笑い芸人の三瓶に似ていることから「さんぺい」とも呼ばれている。
・「熱男」:松田宣浩
アグレッシブな三塁守備と勝負強い打撃で球界を代表する選手となったソフトバンクの元気印。2015年のチームスローガンだった「熱男」が、自身のキャラにぴったりだったことから、スローガンが変わって以降も継続してパフォーマンスとして使用。「熱男」が松田宣浩の代名詞になった。
・「ハンカチ王子」:斎藤佑樹
早実のエースとして2006年夏の甲子園で田中将大擁する駒大苫小牧と決勝で対戦し、引き分け再試合の死闘の末に優勝した。ポケットからハンカチを出して汗を拭う仕草が話題となり「ハンカチ王子」と呼ばれて人気沸騰。早大を経て日本ハムへ入団し、今季が10年目となる。
・「ライアン」:小川泰弘
創価大から2012年ドラフト2位でヤクルトへと入団した小川。ルーキーイヤーの2013年にいきなり16勝を挙げて最多勝と新人王に輝いた。171センチと小柄ながら、左足を高く跳ね上げるダイナミックなフォームがメジャー324勝投手のノーラン・ライアンを彷彿させることから「ライアン」と呼ばれる。
毎年のように球界には新しい「ニックネーム」が生まれるが、定着するものは少ない。選手が実績を残さないと「ニックネーム」も広まらないのだだろう。
(広尾晃 / Koh Hiroo)