日本ハムは西川、近藤の1、2番が理想的? セイバー目線で12球団の打順を考察
近藤、中田、大田、西川の4人に続く存在がいないのが課題か
昨季のリーグ5位から、今季は巻き返しを図りたい日本ハム。中継ぎ投手を先発させる“オープナー”をいち早く導入するなど、様々な戦術に挑戦する栗山英樹監督らしく、セイバーメトリクスの目線で打順を見てみても、大きな相違は出ない。
日本ハム打線で最も打撃指標が優れているのは近藤健介。出塁率.422、OPS.822と高い数字を残す。これに続くのが西川遥輝、中田翔、大田泰示の3人。3人ともOPSは.770を超えたところで、近藤を含めたこの3人が上位を固めるのは理にかなっている。
想定される日本ハムの2番は大田だが、得点期待値を高めるならより出塁率もOPSも高い近藤を2番に置きたいか。出塁率.393の西川、同じく.422の近藤の1、2番が最も出塁効率を高められると言えるだろう。そこから3番の大田、4番の中田へと繋いでいく。
ただ、この4人に続く存在に欠けるところが日本ハムの課題でもある。5番には渡邉諒を置いたが、OPS.718ではやや物足りない。新助っ人のビヤヌエバの昨季OPSは.711で、王柏融や清宮幸太郎はこれをさらに下回る.600台前半だ。王や清宮よりも捕手の清水優心の方が優れており、指標で並べると6番ビヤヌエバ、7番清水、8番王(または清宮)となる。
遊撃手は中島卓也と石井一成、平沼翔太あたりが候補に。打撃指標では石井が高いが、中島はパ・リーグで源田に次ぐ守備指標を残している。総合的に判断すると、やはり中島をスタメンからは外せない。さて、この打線、ファンの皆さんはどう考えるだろうか。