なぜ通算464発ローズ氏は殿堂入りしない? 元鷹助っ人が疑問「理解できない」

近鉄・巨人・オリックスで活躍したタフィ・ローズ氏(写真はレッズ傘下所属時)【写真:Getty Images】
近鉄・巨人・オリックスで活躍したタフィ・ローズ氏(写真はレッズ傘下所属時)【写真:Getty Images】

元ソフトバンクのニコースキー氏「ローズは恐らく殿堂入りに値するんだ。何が問題なのか僕には理解できない」

 タフィ・ローズも野球殿堂入りできないの? 元ソフトバンク投手のCJ・ニコースキー氏、元西武のライアン・スピルボーグス氏(スピリー)が両選手のYouTubeチャンネル「スピリー&CJ」で近鉄、巨人、オリックスで通算464本塁打を放ったローズ氏が殿堂入り漏れに疑問を呈した。

 元NPB助っ人コンビは同チャンネルで歴代5位の通算525本塁打を誇る清原和博氏について「殿堂入りしていないのは驚き」(ニコースキー氏)などと殿堂入りしていないことに疑問を呈していた。07、08年にソフトバンクで中継ぎ左腕として活躍したニコースキー氏は、5年連続殿堂入り落選となったローズ氏の名前を挙げて、こう主張した。

 ニコースキー氏「それに、驚いていることは他にもあるよ。タフィ・ローズは日本の歴代本塁打数で13位となる464本を打っている。彼も恐らく殿堂入りに値するんだ。何が問題なのか僕には理解できない。ローズ氏は恐らく殿堂入りするはずだ」

 ローズ氏は96年から近鉄でプレー。MVPを受賞した01年に王貞治氏に並ぶ当時のNPBシーズンタイ記録55本塁打を放つなど4度の本塁打王、3度の打点王を獲得。歴代13位の464本塁打、同21位の1269打点をマークするなど、堂々たる成績を残している。しかし、昨年の殿堂入り投票では得票数110(当選必要数279)、得票率29.6%(条件は有効投票の75%)、今年の殿堂入り投票では得票数102、得票率28.8%として数字を落としている。

 ローズ氏の殿堂入り落選は、以前から米国でも話題となっていた。2019年1月には米TV局「NBCスポーツ」が特集を組み「ローズの通算成績なら日本の殿堂入りの有力候補。しかし4年間の投票では選出に程遠い票数しか得られなかった。ローズにはとにかくサポートがない」と苦言を呈した。また、今年1月にも米スポーツ専門メディア「ジ・アスレチック」のトレント・ローズクランズ記者が「タフィ・ローズが彼に相応しい敬意を得られていないことを知るのは、残念だ」と落胆の声を上げたばかりだった。

 米メディアでは度々異論を唱える声が上がっているが……。かつて猛牛打線を引っ張った助っ人が球界最高の栄誉を手にする日は来るのだろうか。

(Full-Count編集部)

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