台湾MVP男、韓国の大谷、元中日助っ人息子らは「知っておくべき選手」 米TV局が特集

韓国代表でもプレーしたイ・ジョンフ(左)と楽天・朱育賢【写真:Getty Images】
韓国代表でもプレーしたイ・ジョンフ(左)と楽天・朱育賢【写真:Getty Images】

米スポーツ局「CBSスポーツ」が韓国、台湾プロ野球で「知っておくべき10選手」を特集した

 韓国プロ野球(KBO)は5日、4月12日に“世界最速”で公式戦初戦を迎えた台湾プロ野球(CPBL)に続いて開幕した。米放送局「CBSスポーツ」は「知っておくべき10選手」として両リーグの注目選手を特集した。

 まず紹介されたのが台湾・楽天モンキーズの朱育賢(チュウ・ユーシェン)内野手だ。188センチ、100キロのスラッガーは昨季118試合出場し、打率.347、30本塁打、105打点を記録してMVPを受賞。今季は4日まで13試合で打率.472、10本塁打、22打点。まさに絶好調で、15年に高國輝が打ち立てたシーズン記録の39本塁打を視界に捉えている。同局はCPBLで実況を務めるリチャード・ワン氏が「チュウのスイングはどことなくウェイド・ボッグスを彷彿とさせる」と、通算3010安打で米殿堂入りしている好打者の名前を出して語ったことを紹介している。

 韓国・起亜タイガースの梁ヒョン種(ヤン・ヒョンジョン)はKBO通算136勝を挙げている先発左腕。17年WBC、19年プレミア12では韓国代表の主戦投手として活躍した。同局は3月に「韓国プロ野球で最高の投手」と紹介している。韓国・キウムヒーローズの金河成(キム・ハソン)内野手は17年WBC、19年プレミア12で韓国代表。プレミア12では遊撃手部門のベストナインに選ばれた。

 同じキウムの李政厚(イ・ジョンフ)外野手は元中日外野手の李鍾範(イ・ジョンボム)氏の息子で日本生まれ。KBO3年間で打率.338をマークし、19年プレミア12ベストナインに選ばれている。同局も「イの血統は素晴らしい。彼の父親のジョンボムはKBOで13度オールスター戦に選出。そして1度(97年に)30発60盗塁を記録してMVPも獲得している」と注目した。

 続いて紹介された韓国・斗山ベアーズの金宰煥(キム・ジェファン)外野手はKBO通算144本塁打の左のスラッガー。昨オフにはポスティングシステムを利用してメジャー挑戦を目指したが、契約する球団はなく斗山と再契約した。同局は今オフにもMLBに再挑戦する可能性を指摘している。

 最後は韓国・KTウィズの20歳、姜白虎(カン・ベクホ)外野手。昨季は打率.336、13本塁打、65打点を記録し、投手としても登板した。「韓国の大谷」と期待されている。同局は「もの凄い打者という事実に加え、強肩の持ち主で元々は二刀流の選手だ」として外野からの強肩動画を紹介。「カンは簡単に見せてしまっているかもしれないが、並外れた才能を持つことは簡単ではない」と伝えている。

 大リーグ、日本のプロ野球が新型コロナウイルスの影響で開幕延期となっている。米スポーツ局「ESPN」が韓国プロ野球を中継するなど、台湾と韓国のプロ野球は米国から熱い視線が注がれている。

(Full-Count編集部)

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