助っ人が活躍するために必要なこと 元DeNAロマックが語る「自分たちが変わる」
環境に適応することの重要性、アジアは才能の宝庫だと力説
元DeNAで現在は韓国プロ野球のSKワイバーンズに所属するジェイミー・ロマック外野手。日本と韓国とアジアの2つのリーグでプレーした経験からアジア球界で成功する秘訣とそれぞれのリーグのレベルについて、地元カナダのテレビ局「スポーツネット」に語っている。
ロマックは2016年にDeNAに入団。打率.113、0本塁打、2打点に終わり、わずか1年で退団となったが、韓国プロ野球のSKワイバーンズに移籍すると、1年目に31本塁打と大活躍。2年目の2018年は43本塁打、そして昨季も29本塁打と活躍した。
韓国で結果を残せた要因についてロマックは「身体的な面以上に、柔軟な考え方だったり、その場所でプレーしたいという気持ちが大事。日本だろうが韓国だろうが、その国の文化やプレースタイルは自分たち(外国人助っ人)のために(根本的な)性質を変えてくれたりはしない。自分たちが彼らのために変わらないといけない」と何よりもまず環境に適応しようとすることの重要性を力説する。
異国の地でプレーするためには野球選手としてだけでなく人としても成長する必要があるというロマック。「我慢強さを持つこと。僕自身、たくさん成長する必要があった。以前より人として成長したと思う」と日本と韓国でプレーしてきた4年間を振り返っている
また、MLBの傘下のマイナーリーグと、アジアのプロ野球の違いについて、ロマックは「アメリカのマイナーリーグは選手を育てるために存在するリーグ。だけど、この(KBO)リーグは勝利が求められる」と指摘。あくまでも“選手育成”のためにあるマイナーリーグとは違いがあるという。
その上で「日本と韓国には、MLBでプレーするレベルにある選手が山ほどいる」と、選手たちのポテンシャルの高さを認める。マイナーから経験を積むことと、いきなりメジャー契約を結ぶことの違いはあるにせよ「間違いなく多くの才能がこの場所にはある」とアジア野球のレベルの高さを語っていた。
(Full-Count編集部)