鷹スチュワートに続き有望株のNPB入りも…? ドラフト縮小で1000人超指名漏れ

ソフトバンクのカーター・スチュワート・ジュニア【写真:藤浦一都】
ソフトバンクのカーター・スチュワート・ジュニア【写真:藤浦一都】

新型コロナの影響で通常の40巡目から5巡目指名へ削減

 新型コロナウイルスの感染拡大の影響で開幕が延期となっているメジャーリーグ。その影響はシーズンだけでなく、ドラフト会議にも及ぶことになった。6月10日(日本時間11日)から行われる予定だが、現行の40巡目までの指名から、今季はわずか5巡目までとなるよう。米スポーツ専門局「ESPN」など複数の米メディアが報じた。

 新型コロナウイルスの感染拡大によって開幕が遅れ、大幅な減収が見込まれるMLBの各球団。そのためドラフトでの指名を5巡目までとし、ドラフトで指名されなかった選手は最大2万ドル(約213万円)で契約できるようになる。

 本来であれば、一度のドラフトで1200人ほどのアマチュア選手がドラフトで指名されるが、これより、わずか150人ほどに減る。米スポーツ専門メディア「ジ・アスレチック」のジェイソン・スターク記者は自身のツイッターで「ドラフト指名されると思っていた1000人以上の若者たちは、現状ではそれが実現しない。(今回の報道は)それを意味している」と綴り、多くのアマチュア選手が指名されなくなることに懸念を示した。

 指名されなかった選手たちも、ドラフト後に契約は可能とはいえ、契約金は最大で2万ドル(約213万円)にとどまる。そのため、指名漏れした選手が、現ソフトバンクのカーター・スチュワート・ジュニア投手のように、プロのキャリアをスタートさせる場所としてNPBを選ぶ可能性もあるだろう。

 現に、このコロナ禍で3月下旬に米ドラフトの規模が大幅に縮小されることが決まった際には、アマチュア世代の海外流出を懸念する声が米国内でも上がっていた。ドラフトの指名から漏れる約1000人もの若い才能たち。その中から進路を日本に定める選手は出てくるだろうか。

(Full-Count編集部)

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