ダルビッシュ、7・5開幕案に命の訴え「開幕が近いという噂があるけれど…」

カブス・ダルビッシュ有【写真:Getty Images】
カブス・ダルビッシュ有【写真:Getty Images】

「選手がプレーしなければいけない状況に持って行こうとしている気がする」

 カブスのダルビッシュ有投手が14日(日本時間15日)、自身のツイッターを更新。新型コロナウイルスの影響で開幕延期となっている大リーグでは7月4日(同5日)の独立記念日前後に無観客で行う開幕案が出ている。「MLBの開幕が近いという噂があるけれど、噂がどこから出ているかわからんけど『この状況で身を削ってみんなに夢を与える』風に無理に持っていって、選手がプレーしなければいけない状況に持って行こうとしている気がする」と綴った。

 大リーグ機構は12日(同13日)に7月4日の開幕案を選手会へ提出。6月にスプリングトレーニングを再開するプランとなっているが、実際にプレーする選手たちや現場スタッフの感染リスクは増す。

「現場にいる人以外はリスクはほぼない。『夢や希望』をうたって自分や家族への健康への不安から拒否する人たちが悪人になってしまうような状況は避けてほしい。チームでプレーするということは濃厚接触だらけになる。実際プレーすることに不安を感じている選手は結構多いらしい」

 ダルビッシュにも聖子夫人ら家族がいる。その後のツイッターでも現役選手たちを「闘犬とほぼ同じ状況」と例え、「参加しなかった選手は叩かれる。それにより理由が『家族の健康への不安』と正当な理由なのにも関わらず後ろ指を差すことが正当化されてしまう」とした。新型コロナウイルスの収束が見えない中でのシーズン開幕は時期早々との見解を示している。

 一選手、一父親としての切実な訴えが早期の開幕を目指すMLB側へ届くことを願いたい。

(Full-Count編集部)

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