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日ハム杉谷、人生初の左打ちでサイクル達成 帝京時代の伝説とドラフト指名の裏話

プロ野球開幕を心待ちにしながら日本ハムの取材ノートを整理していたら、思い出深い言葉を再発見した。「F取材ノート?心に残ったあの言葉」として改めて紹介したい。今回は、杉谷拳士内野手。

日本ハム・杉谷拳士【写真:荒川祐史】
日本ハム・杉谷拳士【写真:荒川祐史】

当時のGMだった山田正雄さんが評価した杉谷のハートの強さ

 プロ野球開幕を心待ちにしながら日本ハムの取材ノートを整理していたら、思い出深い言葉を再発見した。「F取材ノート~心に残ったあの言葉」として改めて紹介したい。今回は、杉谷拳士内野手。

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「左で打ってみろと言われ、初めての試合でサイクルを打ったんです」

 衝撃的な事実を知ったのは、昨年5月23日本拠地楽天戦の後だった。史上19人目となる左右両打席本塁打を放ち、お立ち台で「今年から僕は“スギノール”として頑張っていきます!」と叫んだあの日だ。

 高3夏の大会前に突然スイッチヒッターに転向した経緯について問われると、帝京高時代の前田三夫監督の助言だと説明した。「『スカウトが見に来るから左で打ってみろ』って。監督の思いつきです」。桐光学園との練習試合でいきなり左打席に立ち、その試合でサイクル安打を放ったという。両打席本塁打で興奮気味の杉谷はサラリと言ったが、このエピソードはものすごいセンスと強運を証明しているではないか。

 当時のGMだった山田正雄さん(現アマスカウト顧問)が以前、高校時代の杉谷の印象を明かしてくれたことがあった。左打席を始めて半年ながらも面白いと目をつけ「何よりここがいい」と、そのハートを高く買っていた。ガッツがあって一生懸命やる選手はチームに良い影響を及ぼすという持論を持つ山田さんの眼鏡にかなった杉谷は08年ドラフト6位で指名された。

 プロ3年目の11年に1軍デビューすると50試合に出場。以来、欠かせぬ戦力、そしてムードメーカーとしてチームに貢献している。愛されキャラの元気印もプロ12年目。持ち前のセンスと運とガッツで今季も球界を盛り上げてほしい。

(石川加奈子 / Kanako Ishikawa)

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